いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

めざせ「科学の子」

2009年09月10日 | 極楽日記

 職業として理科系を選ぶことが割に合わないと知られるようになり、高校での理科離れが問題となっています。大学でも理科系希望者数が低迷していると伝えられています。私もどっぶり理系に浸かっていた口ですから、確かに労力と収入、拘束時間を考えると理学部や工学部など選んでられないとは思います。

 でも現代の世の中で生きていくために、偉大な自然科学の知恵を身に着けないのはとっても損なことじゃないでしょうか。自然科学の素養がなければ、カルト宗教や怪しい「自然食品」に簡単に引っかかる恐れがありますし、病気になったときも「代替療法」とやらにかまけて合理的な治療機会を逃す危険もあります。

 だいたいエンジンの原理を知らずして効率のいい運転や故障への対応はできませんし、数学ができなければ最新の経済学は(多分)理解不能です。物理や化学に拒否反応があってはエネルギー関連や製造業への投資判断もできません。たとえ息子たちが文系に進むにしても、自然科学に興味を持たせるのは私の責務である、と理科系パパは奮い立ったわけです。かくして「科学の子」養成講座が開講となりました。生徒は2人だけですけどね。

 そもそも、この世が動く仕組みを知るということは楽しいです。電気を使うとモーターがなぜ回る?なんてそりゃ面白くって!私も小学生の時に学研の図鑑を見て、エナメル線やら磁石やらを集めて簡単なモーターを自作しました。工夫して動いた時や、学校で先生に見せて褒められた時には本当に嬉しかったものです。当時私が作った1極モーターに対抗して、高そうなキットのモーターを組み立てて持って来た同級生がいましたが、私の手作り丸出しモーターの方が先生への受けは良かったようです。今にして思えば同級生のは学研の教材だったのでしょう。それらと同じものではありませんが、同社「6年の科学」の付録として好評だったというモーターのキットが「大人の科学」として復活しました。これは何としても息子に作らせねば!と入手したのがこの「電磁石エンジン」です。

 こちらは「手回し鳥オルガン」。パイプオルガンの原理が理解できると共に、パンチカードを使って演奏できます。大人の科学サイトで追加のデータもダウンロードできるようですから、かなり楽しめるのでは。
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