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住宅の開口部は断熱の弱点であり、ここを工夫すれば住宅全体の断熱性能を上げやすい、とはよく言われること。極楽家の窓はプチプチシートとハニカム・サーモスクリーンでかなり改善しましたので、次はドアの番です。
極楽家の玄関は幅の広い親子ドアで、新日軽のアルミ製。建築された16年前には断熱ドアが普及していなかったので、中には断熱材が入っていません。寒い夜には凍りつくほど冷たくなります。これでは暖房しても熱が逃げてしまいます。しかし新しい断熱ドアに交換するとなると50万円コースになってしまいます。いくら暖房の電気代がもったいないからって、50万円は掛かりません。将来はともかく、今はそんな余裕がないので見送りです。
構想そのものは以前からあったのですが、楽に施工できて効果のある素材、しかも見た目があまり見苦しくないもの、ということでなかなか決まりませんでした。今回はいつもの100円ショップで床用の樹脂製マットを買って来て、これを加工して両面テープで貼り付けることにしました。
このマットの断面を見てみると微小な気泡がたくさんあり、いかにも熱を遮断してくれそうです。昔はこのような用途にはウレタンがよく使われていたと思うのですが、EVAは適度な柔らかさと弾性があって、確かにマットには向いているようですね。ただし耐熱温度が70度と低いため、建材としては使えません。
写真は施工途中のものです。かなり安直な施工ですが、遠くから見れば木製ドアに見えないこともありません。熱が逃げなくなったことは明らかなので、価格を考えれば良しとすべきでしょう。