崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

市役所には「人間」がおらず、「規制」しかない

2014年07月15日 05時03分02秒 | 旅行
定期健診、待つ時間もなく呼ばれて、検査のため低いベッドに寝かされて、お腹と胸を出し、靴下を脱がされた。4人の看護師と家内の目が光って見えた。世間からは若くない女性かもしれないが私には皆若い女性、その前でこのようにプライーバシー(?)が露出され、ドキドキしながら心電図と血管のやわらかさの検査をしていただいた。結果は無事、血管がやや年齢より老けているという。青春時代とは身体や人格も変わった。しかし医師は20歳頃できた病巣のレントゲン写真を持って説明、健康状況は安定しているとのことだった。
 日本に住み、感謝の気持ちをもって、今週からの展示会「絵はがきからみる近代山口」のチラシを持って市内を回った。市役所と市民学習センターでは「市が後援機関ではない」ということでチラシを置くことさえ拒絶された。大学機関が市民団体の市文化協会や市文化振興財団、新聞社などの後援を得て、山口県民に奉仕する文化行事のものであるのに聞く耳もない、規制による規制、機械的に断わられたことに私は言葉を失い、失望した。市役所には「人間」はおらず、「規制」しかないように感じた。
 朝の照れくさかったが結果よしで嬉しく、感謝の気持ちが一気に嫌な気持ちに変化した。それでも研究所に戻り、同僚たちと和気あいあい準備しながら話を楽しんだ。絵はがき一枚一枚をきれいに印刷して配置まで展示設計などを市民に見せるために、市民に奉仕することと最善を尽くしている。家内は面識のない人にさえ時には説明しチラシを渡す。今のところ反応は微々、私は明治・大正の山口に関して多いに勉強になって嬉しい。絵はがきの中には干拓の現場、学校の運動会、動的な画像もある。特に船で橋を作った移動橋の「船橋」は初めて知る貴重な写真、山口以外のものも若干出す。関東大震災と着色写真、門司港なども含めた。