崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

展示会を終えて

2014年07月22日 04時52分25秒 | エッセイ
 5日間の展示会を終えた。鑑賞人総計571人、盛況だったといえる。私と家内が別々個別あるいはグループ毎説明した。私一人だけでも100回ほど説明をした。100年ほど前のコレクターへの手紙の紹介から旧山口県庁、秋吉台、湯田温泉、干拓、船橋、運動会、萩城、松陰先生、乃木将軍、関東大震災、門司、着色写真などの順で暗記するほどとなった。コレクターが山口の方であり、山口を中心になっているので下関のものが少ないのは残念であった。しかし、この展示会を見られた方から寄贈希望者が現れたのは幸いである。
 物事に関心のある人、下関や山口に縁のある人が多く見ていかれた。多くの方は「懐かしい」と言った。細かく見る人に私は常に加わって人の表情や行動を指摘するとまた話が盛り上がることも多かった。真面目に全部見てなお、また絵はがきアルバムを見る人も多かった。展示場が美しい、懐かしい、楽しかった、良い資料だという感想などが聞けた。私としては多くの市民と話すよい機会であった。ある人は「残るのは写真だよ」と写真の価値を改めて認識したという語録を語った。白黒写真時代に色を付けた着色も、同じ電車にライトがあるものとないものもあって着色写真の色には信憑性がない。現在のカーラー写真とは違った歴史にも関心が寄せられた。いろいろご協力くださった方々、ともに時間を過ごして下さった皆様、有難うございました。
  (写真は私が疲れていて、そうなりたい心を表す目の前の彫刻)