崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

本日福岡で講演のお知らせ

2014年07月23日 05時22分11秒 | 旅行
日時:平成26年7月23日(水)午後6:30~8:30
場所: 久留米大学福岡サテライト教室

崔吉城 「韓国‘漢江の奇跡’に学ぶ現代の日韓関係」


 終戦、解放、独立しても植民地は簡単に終わらない。戦後は後期植民地ポストコロニアル時代である。植民地史は戦後も断絶せず続く。戦前、戦後から日本文化の影響は大きい。戦後からはお互いに交流している。
 日韓の板挟みになりながら植民地史を研究している人にとって客観的な研究は難しい。客観的ではない研究は研究とは言えない。脱価値的に客観的な視線が必要である。韓国で日本研究は危険でもある。李栄勲教授の受難がそれである。韓国で反日と親日の論、日本で親韓と嫌韓がある。
 韓国経済の発展について日本の影響を主張した研究がある。
ジャネリー:Making Capitalismは韓国の某財閥は日本の営業技術を導入したという。もう一つは軍隊式であるが、これも日本と無関係ではない。
安秉直:日帝植民地時期の経済と生活の変化に関する研究。韓国の経済の発展に関しては米国と日本の植民地と違うところはない。1945年以後独立した韓国の資本主義と市場経済の要素は日帝時期に形成された。統計と歴史的資料を基礎にした事実だと提示した。既存国史学界の抵抗と侵略の両極端的論争、市場経済、近代的な制度と要素が解放以後突然天から落ちてきたのではなく日帝時期に形成された。
崔吉城:朴正熙大統領のセマウル運動(新しい村運動)が「漢江の奇跡」と呼ばれる。その根源は宇垣一成朝鮮総督の「農村振興運動」にあった。(写真は朴正煕生家を訪ねた時)