崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「いじめと自殺とは別」

2006年10月31日 05時38分59秒 | エッセイ
 昨日国会中継をみて民主党案で宗教,教育に関して質疑があった。政治の場で宗教の話を聞いて新鮮な感がした。それは特定の宗教活動をさせるという意味ではなく、あらゆる宗教に関する理解を求めることである。実に日本人は宗教に関しては無関心と無知であると感ずる。そしてあまりも倫理観が欠けた社会になりつつある。
 「いじめと自殺とは別」だという議論もあった。それには耳を傾けるのも辛い気分である。もちろんすべてのいじめが自殺につながるわけではない。それより重要なのは両方とも命を大切にする心が欠けているということである。世俗的科学だけを信じては躓いて自殺する。キリスト教や仏教などには命を尊重する価値観がある。そのような意味においても宗教にもっと関心を持ってもいいのではないだろうか。
コメント

金剛山歌劇団公演

2006年10月30日 06時54分33秒 | エッセイ
 例年のように金剛山歌劇団の全国巡回公演が進行中であり、下関でも予定している。目下北朝鮮核の問題で国民の視線が厳しい中で行われている。倉敷では反対運動で公演が無事に終えるかどうか心配ではあったが無事に終えたと聞いてほっとした。それは日本のナショナリズムが強化されていてもそれ一色ではない、市民意識の高さを示すものである。これから総連は北朝鮮を背景にした政治的団体性を払拭すべきである。
 朝鮮半島からの引揚者たちの団体がまったく「なつかしさ」によるものであり、今まで社会から注目されることはなかったが、むしろそれが普遍性をもつものであると思われる。
コメント

漁夫四時詞

2006年10月29日 08時02分24秒 | エッセイ
 韓国では漁夫四時詞という李朝時代の有名な詩人の尹善道の「漁夫四時詞」を知らない人はいないだろう。尹善道は済州島へ行く途中、暴風で漂流して全羅南道の南海にある甫吉島に着き、そこで老後を暮らした。大きい岩を運んで庭園を造ったり、漁師のように船に乗って魚を捕ったり海を観たり自然を楽しみながら数多くの詩を残した。私は昔そこを訪ねた。王朝の権力から離れてその島では贅沢な生活をしたという。彼の知人たちは彼をみて「名誉を捨てて惨めな生活だ」というが彼は自分は満足していると歌った。今私は、海を見下ろしながら、彼の詩を思い出し、ただの怠け者にならないように自分を戒めている。
コメント

日本の教育の根幹の問題

2006年10月28日 05時28分47秒 | エッセイ
 大学入試中心の科目を教えて、それに当たらない科目は教えないか軽視する傾向は韓国で私も体験したことがある。この問題が今、日本で起こって話題になっている。私の学生時代にも英語、国語、数学中心に集中的に時間表が運営されて美術や音楽などの時間は他の科目の参考書を読んでも許されるような雰囲気でソウル大学に多く合格生が出ることで名門校を維持するということであった。いわゆる三流学校では学校には籍を置いただけで入試予備校に通うようになって学校の正常な教育は出来なかった。そして大学入試科目を増やした政策が出されたが今そのような現象が日本の教育の根幹の腐敗問題になっている。日本の今の教育は先進国日本、美しい国日本に相応しいものではない。
コメント

弟子の結婚通知

2006年10月27日 05時57分37秒 | エッセイ
 ほぼ同時に二つの結婚の通知があった。一つは広島大学での学生であった弟子の沖縄からの結婚通知であり、もう一つは近い同僚の結婚である。前者は入籍の前の通知であり、後者は事後の通知である。韓国では結婚は「人生の大きい出来こと」として沢山の人に通知して、皆がお祝いするが、最近は個人的なことに変わっていく。結婚をはじめ多くの通過儀礼は社会的な行事であったが次第に個人化していく。祝いは干渉ではなく、互いに関心をもって、隣人愛の社会化として行っていたのである。それが消えていくように感じ、寂しい。
コメント

金日成大学で教鞭への妄想

2006年10月26日 21時59分05秒 | エッセイ
「金日成大学で教鞭をとってみたい」と書いた私のエッセイについてある友人が,現在の北朝鮮の「鎖国」政策ではそれは難しくないかとメールを送ってくれた。一昨年実は私はその希望を関係者を通して伝えた。その話を聞いた私の教え子たちが反対をしたことがあった。北朝鮮にいけたとして身の安全より私の教育の信念を広げることは出来ないということ主であった。しかしそのような国であるからいってやってみる意義があると思っている。受け入れてもくれないのに虚言にすぎない。



コメント

北朝鮮の大学では

2006年10月25日 06時34分08秒 | エッセイ
 先年北朝鮮に行った時、金日成総合大学の門前で記念撮影をしただけであったが、私はその大学で教えてみたいという夢を持っている。そして客観的に研究しながら人生をともに語り合いたい。人によっては北朝鮮では身の危険などを言うかもしれないが学ぼうとする意欲の強い北朝鮮の学生たちに講義をしたいからである。訪問時に私を案内しながら、いろいろな知識を今後も学んでいきたがっていたエリート職員の顔を忘れられない。
コメント

三羽烏

2006年10月24日 06時55分41秒 | エッセイ
 私には韓国に日本語で三羽烏といわれる人間関係をしている仲間がいる。この度上京した時、あちこちで編集会をしたが、その方たちも三羽烏といわれそうは仲間になりつつある。「三羽烏」という表現は韓国語にはないが、日本語でぴったり合うと思っている。韓国では日本より烏は凶鳥であり、「三羽烏」というとさしずめ陰謀の仲間を意味するものであろうか。しかしある方向へ向けて進むという意味もあるので、これからよい本を作ることの意味を持って心を合わせて出版の進行を進めている。
コメント

韓国の反日政策について

2006年10月23日 05時43分00秒 | エッセイ
 韓国では国立墓地に葬られている人の墓でも親日派と判明されて改葬されたことがある。これは今始まったことではない。風水的に墓をなおした例は多い。李朝末期までも死者を掘り起こして再び罰した例もある。このような韓国からA級戦犯を罰せよ(?)というのは当然であろう。このような態度は二つ大きい問題点がある。一つは韓国の中で南北統一した場合国立墓地の改葬が大きく行われなければならない問題であり、もう一つは日本に対しての反日感情的態度から日本人の嫌韓、そして日本のナショナリズムの高調は東アジアの平和に脅威となることである。このあからさまな事をなぜわからないのか、不思議である。
コメント

喫煙中困惑

2006年10月22日 21時25分42秒 | エッセイ
昨夜は法政大学で研究発表をして、数年ぶりに11時までの遅い飲み会に参加した。普段9時頃寝る習慣からしてはかなり疲れているはずが楽しくそれをあまり感じなかった。しかし東京から新幹線で帰るとき禁煙席が満席で喫煙席にするしかなく、5時間近く困惑して本当に疲れた。喫煙する人は自分の健康はもちろんのこと、さらに人に如何に被害を与えているかも考えるべきである。
コメント (1)

妻の車で通勤

2006年10月21日 05時45分02秒 | エッセイ
 私は無能力者か。韓国ではno drinking, no smoking, no singingつまり飲酒、喫煙、歌などができないので「3no」を宣言して生活をした。特に歌が出来なくて韓国では時々困る場合があったが日本ではその意味では解放感がある。また運転ができないことから日本では無能力者のような無力感を感じる時がしばしばである。家内が8時ちょっと前までに私を職場まで送ってから自分が出勤するので大な負担になっている。帰りにはバスを利用することが多い。バスには乗客が少ない。時刻の間隔はどんどん広くなる。運転免許を取らなかったことを時々後悔する日々である。
コメント

日本人の私語問題

2006年10月20日 20時46分34秒 | エッセイ
 受講中の学生たちの私語が全国的に問題になっている。しかしそれは学生だけのことではない。会議中、国会中継での議員たちもそうであることが伺われる。つまり大人たちもそのように育っていて直せ難い問題だと思われる。もっと根本的な教育の問題でもある。居眠りと私語は日本の大学の二大問題であろう。これは根本的に直さなければならないと思う。
コメント

日本の敵対関係の北朝鮮

2006年10月19日 06時01分39秒 | エッセイ
 現在東アジアが北朝鮮の核実験で緊張している。特に日本が北朝鮮の標的になっている。戦後長い間,韓国が北朝鮮と敵対関係で緊張したが金大中大統領の政策によって標的から逃れるようになった。今批判されても平和のためにはよい政策であったと思う。日本は拉致問題の前まではそれほど北朝鮮の標的ではなかった。少数の政治家によってではあったが東アジアにおいて北朝鮮との仲裁役を果たしてきたのも事実である。しかし小泉総理の外交によって北朝鮮とは正面から敵になった。北朝鮮の敵対関係は基本的にアメリカであり、日本は日米同盟の関係でどうしょうもないかもしれないが弾力的外交により感情的に刺激しないほうが平和を守る知恵ではないかと思う。
コメント

私のいじめ経験

2006年10月18日 06時16分37秒 | エッセイ
 私は朝鮮戦争後田舎からソウルの国民学校5年へ編入した。1953年景福中学校(戦前の第二中学校)に入学してからのことである。新しく仲間を作ろうとして家庭環境もよく、優秀な学生とグループになったが私は田舎出身で都会のことを知らないことも多く、彼らは私がおかしかったようであり、私はよく笑われた。ある日運動場の隅で当時は珍しかったビン入りのドリンクを、彼らが私にくれたので飲んだが、それは小便であった。彼らは皆笑った。友たちを失いたくなかったので我慢して友人関係は壊れることなかった。彼らの中の二人はソウル大学医学部に進学、アメリカで医者になった。彼らによって私に大きく心理的な傷を受けた。しかし私も多くの人を傷つける行動をしてきたことだろうと思い、それを心から許している。
コメント

「韓国における親日・反日から日本学を考える」

2006年10月17日 06時43分18秒 | エッセイ
 
法政大学国際日本学公開ワークショップを広告します。
パリ・シンポジウム第3回成果検討会
昨年12月1~3日にかけて、パリ日本文化会館で行われたシンポジウム「日本学とは何か」では、ヨーロッパ・アメリカからの9名、日本からの10名による研究発表が行われ、それを軸にして、国際日本学をめぐる活発な議論がなされた。今回は、中国、韓国の視点からシンポジウムの成果の立ち入った検討と残る課題の再確認を行い、国際日本学の構築の作業を展開していく。

【プログラム】
崔 吉城 氏(東亜大学教授・広島大学名誉教授)
 「韓国における親日・反日から日本学を考える」

王 敏 氏(法政大学国際日本学研究所教授)
「日本学の可能性―中国の視点から」

【司会進行】 星野 勉(法政大学国際日本学研究所所長)
■日 時 2006年10月21日(土)17:30~21:00
■場 所 法政大学市ヶ谷キャンパス
ボアソナードタワー6階 F会議室
■申込み方法 下記E-mailにて申込み受付けをいたします。
※標題に「10月21日公開ワークショップ参加希望」とご記入の上、氏名、
所属、住所、電話番号を本文にご明記ください。参加可否の結果
は、お送り頂きましたE-mailアドレス宛にご回答いたします。
(お送り頂きました個人情報は、本目的以外には使用致しません。)

連絡先:国際日本学研究センター事務室
E-mail:nihon@hosei.ac.jp
〒102-8160東京都千代田区富士見2-17-1 法政大学第一校舎4階
電話 03-3264-9682 FAX 03-3264-9884
ホームページ http://aterui.i.hosei.ac.jp/cgi-bin/nihongaku-top.htm
コメント