崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

絵はがきの原点「乃木神社」

2014年07月06日 05時42分36秒 | 旅行
 明治大正時代の絵はがき展の準備のために忙しくしている。できれば良いものを良い状況で見せるために最善を尽くしたい。数人の方の協力を得ながらも私が市民に誠意ある奉仕する機会だと思っている。古いものを一枚一枚スキャンしながら絵はがきを鑑賞し読みりとっている。乃木神社に関するものが数枚ある。以前から東京の乃木坂などで知っていて、中国の旅順山頂の日露戦争の勝利記念塔を訪ねて記念写真も撮ったことがある(写真旅順の記念碑の前で)。私が住んでいる近く、山口県下関市長府にも乃木神社がある。昨日乃木の旧邸の絵はがきを持って乃木希典将軍を祀り、地元では学問の神様として知られている。今の邸宅は大正3年(1914年)10~16歳まで乃木希典が幼少時代を過ごした家を復元したものであり、残念ながら私が手にしている旧宅はそれ以前のものであることが分かった。乃木記念館には乃木の幼少期の像や遺品などが展示されているが、旧宅のものはなかった。
 数人の参拝客(?)がいて、礼をしていた。日露戦争は勝利したが乃木は作戦で失敗した将軍であり、自決をしたが、日本が彼を英雄化しナショナリズムを高めたという程度の関心しかなかったが、絵はがき展を通して彼に注目するようになった。世界でもこのように将軍様を英雄化している。韓国はもちろん、北朝鮮では生きている「将軍様」を敬愛し、祀っている。今度の絵はがき展と関連して言えば、絵はがきの始まりは日ロ戦争の勝利記念から始まったということである。それは絵はがき研究者の東大教授の佐藤健二氏よって明らかになっている。昨日の乃木神社訪問は絵はがきの出発点に立ち寄ったという意味になった気がする。