崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

黒田勝弘氏に会った

2008年08月25日 06時39分31秒 | エッセイ
 昨夜小倉で産経新聞ソウル支局長兼論説委員黒田勝弘氏と初めて対話をした。日本人記者としては韓国滞在が最も長い。韓国では日本の右翼だといわれる。しかし韓国語でも本を書いて、韓国批判を続けている。反日の強い韓国で住み続けられたのはなぜだろうか。彼はいう。おそらく韓国のメディアは民族主義一色でアンバランスなので彼を時々利用することでバランスを取ろうとしたことによって、彼は韓国で無事に住むことがゆるされたはずであると説明した。なるほどと思った。
 しかし彼は外から韓国を鋭く批判して韓国人にとってその批判が受け入れられて視野を広げてきたことは彼の大きい貢献だと思う。特に日本の植民地に関する韓国の政策や否定的態度を批判したことは今の韓国の開放にも繋がったのであろう。韓国一桜の名所であった昌慶苑の桜を植えかえる韓国の政策を批判したことに私は大いに賛成であった。韓国の知識人が発言できない時、彼は発言したのだ。日本の「右翼」というより、逆に「韓国の右翼(?)」といってもよい。昨日彼の講演では在日が多く聴取したという。