私は今アイランドへ調査旅行を目前にして、司馬遼太郎の『愛蘭土記行』を読んでいる。イギリスは近接地域であるアイランドを植民地化して、「悲しい島」として世界的に知られており、韓国人は早くから自国をアイランドに比喩し、同一視してきた。イギリスはアイルランド人から土地を取り上げ、プロテスタントに配分するなど抑圧政策をとり、1840年代後半、大飢饉に襲われ、アメリカへ大勢が移民し、アメリカのアイリッシュのもととなる。近代になり、アイルランド人の中から民族・国家の自治、独立運動が起こり、1949年、現在のアイルランド共和国となる。この「悲しい‘哀蘭’民族」から何を学ぶべきか。エドワード・サイドは国際的にイギリスとアイルランドの関係をイスラエルとパレスチナの関係と類似しているといった。つまりアイルランドとパレスチナの反植民地主義的ナショナリズムが共通していると指摘した。
民族主義的抵抗精神レジスタスを昇華して多くの作品を出したアイランドの代表的な民族詩人のイェーツはイギリスがアイランド人の頭脳を空っぽにしたことより、アイランド人が植民地過去に執着し、自ら破滅するのが怖いといった 。植民地は目に見えるインフラや現象を開発させるが、人の価値観や人格を失格させるという。彼は文学を通して本質的な民族性を正そうとした。それが感じられるアイランド調査旅行にしたい。
民族主義的抵抗精神レジスタスを昇華して多くの作品を出したアイランドの代表的な民族詩人のイェーツはイギリスがアイランド人の頭脳を空っぽにしたことより、アイランド人が植民地過去に執着し、自ら破滅するのが怖いといった 。植民地は目に見えるインフラや現象を開発させるが、人の価値観や人格を失格させるという。彼は文学を通して本質的な民族性を正そうとした。それが感じられるアイランド調査旅行にしたい。