崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

葛蔓

2008年08月24日 08時15分45秒 | エッセイ
 散歩道で長く伸びている葛蔓を見て子供の時を思い出す。葛を見たことがない人はいないと思うが、名前を知らない人は多いと思う。それは紅紫色の花が咲いても花屋の対象にはならない、あくまでの野生のものである。むしろ伸びすぎていやな雑草である。「蔓」が絡みあって「藤」のようであるので二つが合わさって「葛藤」の語源になる。
 私は子供の時、隣のお爺さんが葛の蔓の繊維をとって細縄で三つ編みの紐を作りこざを作って売ったのをみならってたくさん作った。最初は片端を歯で止めて両手の親指と人指し指で編んでいくと細い紐が作れるのが楽しかった。日本に留学した時、東大の佐藤達夫先生の縄文土器の講義で縄を作ることがあって私が上手に作って先生から誉められたこともあった。韓国では葛は漢方やお茶、澱粉から食品も作り、多様に利用されている。散歩道にたくさんあるのを見てもったいないと思っている。
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