崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「韓国で生まれたくない」

2008年08月17日 07時10分15秒 | エッセイ
昨夜オリンピック野球予選で韓国が日本に勝った。韓国を熱狂させたのはもちろんである。野球王国ともいえるもっともポピューラなスポーツにしている日本人に失望感を与えたのはもちろんである。スポーツの勝敗はまた変わるものではあるが、今度の結果を見て私はスポーツでも、「好きでやる」ような事の限界を感ずる。それは流行やポピューラにはなっても「頂上に登る」には至れない。そのためにはより強い精神的な何かが必要ではないかと思う。好きでやる趣味やアマチュアの限界がある。頂上に登るためには科学に基づいた技術と精神力の調和が必要だと思われる。
 韓国の新聞は「一番脅威の国」は日本であるという世論調査の結果を報じる。それは主に竹島などによる日韓関係のギクシャクしているものを反映していると思われる。一方中央日報によると日本製商品が好まれているという。また20代女性の半分が韓国で生まれたくないと思っているという。北朝鮮の青年が私に「我が国が楽園だ」と思うと言ったこととは反対に、韓国は強い民族主義、競争社会、男女差別などが海外移民へと強いられる要因にも多い。しかし国民を外に追い出したような現象がいま韓国の国際化のパワーになっている。何がよいかは長い歴史を見ないとわからない。神の業ではないか。