崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

アフガニスタン・伊藤和也

2008年08月28日 07時18分13秒 | エッセイ
 アフガニスタンでNGOの職員・伊藤和也さん(31)が武装グループに誘拐されて、遺体で発見された。韓国では北朝鮮からのスパイの逮捕を発表した。アフガニスタンの治安が悪い。1970年代には日中に金大中拉致事件が起きて、アメリカの捜査機関がキャッチしたにも関わらず、日本は放っておいた国であった。当時今でも問題になっている北朝鮮の拉致も起きたのである。それは日本当局の責任でもある。
 私はよその国に行っても裏の細道を一人で歩けるような安心感がある国はヨーロッパ、東南アジア、日本、韓国、北朝鮮くらいと思っている。海外旅行が多く、また海外へ出ようとする私としてはその国の治安に関心がある。治安を過剰に良くしようとすると人権侵害になりうるし、治安が守れないとアフガニスタンのようになりうる。バランスがとれた政策は難しいと思う。北朝鮮の拉致をはじめ、「拉致を国家外交の最高優先政策」(高村談)とする日本にとって伊藤さんの件は永遠に敵対視する政策につながるのだろうか。給油継続の法案はどうなるのだろうか。