雪うさぎのJunk Yard

へタレ地方私鉄モデラーの独り言と撮り鉄日記

地鉄味わい駅舎紀行 TY-04 横江駅

2016-05-08 23:15:32 | 撮り鉄日記

 旧県営鉄道の駅の中ではちょっと異質なデザインの駅舎です。

  

有峰口や千垣と建築年代は大差無いと思うのですが、重厚でやや古風なその2つと比べると、随分軽快でモダンな感じになりました。どちらかと言うと、昭和20~30年代にモルタル造の建築で流行した系統のデザイン(地鉄で例えるなら、本線の東新庄等)だと思いますが、純然たる木造では珍しい気がします。

駅舎の改築や改装と共に数を減らしつつある地鉄標準様式の駅名標、独特のフォントが味わい深いです。

 

大きな窓から差し込む緑の光が素敵で、今回初めて降りましたが、お気に入りの駅の一つになりました。

 

折角の素敵な駅ではありますが、県道がすぐ傍らを通っているのに、余りに自然に溶け込み過ぎて、初めての人なら気付かずにスルーしそうです。そのせいか、地域の中でも忘れ去られた様になっているのは残念です。小さな集落の中で共有するスペースとして、無人駅だけど人の営みを感じさせる有峰口とは温度差を感じます。今回30以上の駅を巡ってみて感じましたが、鉄道に対する地域の熱意と言うか、意識にはその地域毎に結構温度差がある、そしてそれは鉄道と地域の接点である駅に表れるな、と。潤沢なキャッシュがあり、どの駅も満遍なく整備できる大手ならともかく、地鉄の様な小さな会社だとそれが顕著です。

  

ホームは島式1面、交換設備は撤去済み。ホーム待合室は極普通、ですが、変な色に塗られていないし、ローカルな情景にぴったりで絵になります。


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