少し前までは立山や宇奈月温泉の窓口にJR連絡の硬券があったのですが、新幹線開業を機に廃止され、地鉄から常備の硬券乗車券は消滅した模様です。JR及び3セクへの連絡乗車券は全て補充券対応となりましたが、以前は常備券がある駅も含め、窓口で発券依頼しても「JRの駅で買ってくれ」の一点張りでまず売ってくれなかったという話でした。ところが今回、立山駅の窓口を覗くと、補片の見本と共に、連絡乗車券有ります、と言うご案内の掲示が貼ってあるではありませんか。これは収集目的での発券歓迎と言う事だよな?随分と現場の意識も変わったようです。昔は硬券入場券ですら発券拒否されることも多かったと言うのに、時代は変わったものですが、その代わりイベント券以外の硬券自体がどんどん消えていっているのも皮肉ではあります。最近でも富士急や一畑が一気に無くなってしまったし、全駅に券売機がある流鉄や、やはりほとんどの駅に券売機がある秩父とかもいつまで残るのでしょうか?
で、大人券で一番安い新高岡行きを振り出してもらいました。立山連峰や黒部峡谷をモチーフにした地紋が大きいサイズで味わえます。
常備の硬券は、電鉄富山、宇奈月温泉、立山の入場券のみになりましたが、手売りの軟券は有人各駅にあります。軟券の入場券って、何気にレアな様な… 軟券自体も希少になってきていますし。
この硬券見本の文面が、平成28年6月とは思えないので目が丸くなりました……
昭和40年頃だったら、立山線→市電→射水線→高岡伏木軌道線(現・万葉線)の乗継で、本当に、国鉄線を使わないで行けたのですから……。
(当時の新高岡は現・高岡駅前)
時代は繰り返す、か。
27.3.14は結末ではなく、再出発の始まりだと思っている紅玉でした。
そう言われてみれば、「新高岡」の駅名は二代目ですね。更に「立山」じゃなくて「千寿ケ原」のままだったらよりらしく?かな。地鉄のJR連絡運賃設定駅には、あと宇奈月温泉と上市があり、射水線分断の昭和41年時点と駅名が変わらないのは上市だけ、と言う事で、上市の窓口で暇そうな時間帯に新高岡まで発券依頼すればパーフェクト?
永平寺口(えちぜん鉄道)や、雲州平田(一畑電車)みたいに、一度消えた駅名が元に戻った例はありますが、こういう形で別の場所に復活した例は珍しい様な気がします。