最初から話を聞くつもりが無い相手にいくら納得させようと頑張っても無駄であることを悟り、以前はそれでも話し相手になってくれる同僚や上司がいたけど去って久しく、これ以上ここで頑張るより一度リセットした方が合理的だよね、と思ったところで、同居の親にそれとなく話題を振ったら、それだったらこれから気分転換に温泉にでも行かない?という悪魔の囁き? と言う事でそれに乗せられて(親も親ならその息子も息子だな…)職場に今週一杯休むことを連絡し、適当な場所を検索して実行に移し、でも、西から天候が崩れてきそうなので東の方かな、ということでセレクト。あ、結局2件とも以前行った場所だな。
1泊目は、個人的には今まで行った中では最高の高原リゾートかな? お値段もそれなりでお財布には厳しいですが、立地、サービス、施設、料理の味等を総合的に判断するなら納得のコストパフォーマンスですが。
2泊目は、ガラッと変わって山峡の鄙びた湯治場、某有名温泉地とは2㎞位しか離れていない立地なんですが、そんなのは微塵も感じさせない、山里の集落の中に突如出現する静かな温泉地です。長電2000系を追い掛けていた十数年前に訪問した時は、手前側にあるランドマーク的な宿に泊まりましたが、今回はその並びの木造3階建てに泊まりました。建物は古いですが、きちんと手入れされており、十分快適に過ごせました。食事も豪華ではないけど、普通に美味しく頂け、かつ稀有な昔ながらの湯治場の雰囲気を体験できるのだから、これで9000円弱なら十分すぎます。
ここの温泉場にある何れかの旅館に泊まれば、3つある地域住民用の公共浴場も無料で利用できます。数年前までは外来者の入浴も出来たようですが、今は地域住民と宿泊者限定です。だからこそ静かな環境が保たれていると言えるので、下手に俄か客が溢れるより、今の体制が良いと思います。
設備は最低限ですが、地域住民で奇麗に管理されており、気持ちよく入浴できます。公共浴場の源泉は3つとも同じですが、湯船の深さなどはそれぞれ違います。掲示物も昔の駅舎みたいで良い雰囲気ですね。
公共浴場の鍵は各旅館で借りられます。ただの木の棒...に見えますが、何気に電子ロックでここだけ現代的です。
集落に溶け込む湯屋に火の見櫓、木造3階建の温泉宿、レイアウトセクションにしてみたい情景ですね。鉄分は無いですが、ローカル線レイアウトを志向する方なら、一度は行ってみても損は無いと思います。