雪うさぎのJunk Yard

へタレ地方私鉄モデラーの独り言と撮り鉄日記

もうひとつの「近江型」

2009-10-11 20:05:02 | 地方私鉄(近畿)

 所謂「近江型」電車には、モハ1型+クハ1213型6編成12輌の他、同系のモハ131型+クハ1214型2編成4輌が存在していたことは周知の事だと思います。この両形式の違いは種車の名義上の違い(前者は旧宇治川電気、後者は旧西武木造車の鋼体化)ですが、今回のネタは最初に製作されたモハ132+クハ1215の編成です。晩年はチューリップ電車になり、彦根駅のホームからも良く見える所に長らく留置されていたので、ご存知の方も多いと思います。

 この編成は彦根工場製第1号の電車であるクハ1212を参考にさらに洗練された?新標準型電車として開発されたようで? 登場時は153系や111系みたいな腰2灯ライト+おでこに方向表示器付きの斬新なデザインでした。しかし夜間、低いライト位置故に、相手に自動車と誤認されることによる踏切事故が相次いだらしく、次の増備車の131+1214から普通のおでこライトに戻ってしまい、本車も後年他車同様に改造されてしまいました。しかしよく観察すると、前面窓のHゴムが角ばって外板から一段凹んでいること、前部雨樋の処理、戸袋窓等、他の編成とはかなり差異があることが読み取れます。

 相棒のクハ1215。塗色の不気味さに怖気づいて?碌に記録しておかなかったことに後悔。試作的要素が強い車故の悲哀か、比較的早期に運用から外れ、他車で行われたワンマン化、シールドビーム化、空気ばね台車化、電気指令ブレーキ(HRD-1)化、ATS搭載などの近代化改装が行われることもなく、モハ221型に名義を譲って廃車になりました。
 当時は気味悪いと思っていたこの塗装も、今となっては模型化してみたいと思うようになってきたから不思議なものです。

このタイプでは第2弾のモハ131+クハ1214、ここから標準設計が確立したらしく、以降のモハ1型とほぼ同じ車体になりました。

参考までにモハ1+1213、車体自体は幕板にルーバーが追加になった程度ですが、何故かモハ1型Mc-Tcの向きは131型とは反対になっています。(131型はMcが米原向き、1型は近江八幡・貴生川向き) 因みにこの編成は1型で唯一、台車がFS40エアサスに履き替えられることなく最期を迎えています。


ちょっと気分転換というか

2009-10-11 17:37:48 | 地方私鉄(近畿)

 一畑も最近ずっとサボっていたので、そろそろ再開と行きたいところですが、ここでちょっと気分を変えて、KitcheNの新製品、近江1で。一時期は近江の顔的存在だっただけに、熱心な「近鉄」(近畿日本鉄道に非ず)ファンなら是非欲しい形式なのではないでしょうか?

 こうやって浮気ばかりしているから、なかなか進まないのは毎度のことですが…

今回は前面がホワイトメタルから真鍮ロストワックスにグレードアップ。基本部分は全て半田で組みたい私にとっては歓迎すべき改良です。

最近の製品は鉄コレ動力対応になっています。鉄コレTM-10を使う場合、一番高い位置のタブを折って起こします。

こんな情景を想像しながら…1型引退記念の赤電リバイバルからもう9年も経つのか…