こたなたよりこんなこと

「登場人物」と「人物設定」は「フィクション」です。人物・企業・団体は実在のものとは関係ありません。

こけティッシュな小さな森

2013年06月11日 | 博物館・科学館

 「つくば実験植物園」で「クレマチス展」を見に行った時に「周辺博物館」の「チラシ」に気になる物が。ソレは「ミュージアムパーク 茨城県自然博物館」にて開催されている「特別展 こけティッシュ 苔ワールド! -ミクロの森に魅せられて-」と「苔」をテーマにした特別展示なのです。

 「苔」と言うとどんなイメージがありますか?何か「汚い」とかあまり良いイメージがない人も多いかも知れませんが、古来より日本人は「苔」を重要視している部分もあるんですよ。「盆栽」の世界では「苔玉」がありますし、「樹」を魅せるために「苔」を植えたり。そうそう、京都には「苔寺」なんてありますしね。ようは「侘び寂び」の世界ではとても重要視されているカテゴリーの一つなんですよ。そんな「苔」を知るには良い機会ですし、毎回「つくば実験植物園」へ行くときに「茨城県自然博物館」の看板を見て興味がありましたからね。行ってきました「ミュージアムパーク 茨城県自然博物館」。

 この「ミュージアムパーク 茨城県自然博物館」は「1994年11月」に開館された「自然博物館」でして、「菅生沼」に面したところにあり、「博物館」で学習し、「自然公園」で実物を見るといったようなコトもできるのです。「大型駐車場」もあり、当然「地方の博物館」ですからね「駐車料金」は「無料」です。館内はさすがに「地方自治体運営」ですからね、どうしても「最新設備」とは疎遠になってしまうのでしょう。さすがに「最新」とはいえない部分があり、特に「動画」は「CRT」ですので、現在のモニタに比べると画質の荒さ、画面の焼けは否めませんね。でも展示自体は良く出来ており、90年代に流行った「ロボットジオラマ」を使ったり、ビジュアル面としては楽しめますね。ソレと対象が「小学生くらい」ですので、そんなに難しい解説はありませんから、ある意味解り易いともいえますね。展示は「「進化する宇宙」から始まり「地球の生い立ち」「自然のしくみ」「生命のしくみ」「人間と環境」、「茨城」の自然を中心とした「ディスカバリープレイス」それに「特別展示」となります。「ジオラマ」としては「100倍ジオラマ」の「土の中の生き物」は結構良く出来ていますが、なにせ「ムカデ」や「ダニ」などが対象ですからね…。結構エグイですよ。あと「博物館」としては大変珍しく「河川・湖沼・海の生態系」では「水族館並み」の「水槽」を使った「実物展示」がなされているのです。コレには驚きましたよ。

 館内はさすがに「90年代」と新しい部類に入るので「バリアフリー」はほぼ完璧に出来ており、展示会場は「1・2階」を使用し、高低さもあるのですが、「スロープ」で構成され「車いす」では「エレベーター」を使う場所は1箇所だけなのは良いですね。結構エレベーターを使うのは面倒なんですよ。

 そして、メーンである「こけティッシュ 苔ワールド!」ですが、苔を「50倍」にした模型が多用され、模型ながら、その姿を苦もなくみる事ができるのは面白いです。茨城自然博物館は「拡大ジオラマ」が好きなんでしょうか?まずは、苔の大きく分けた3種「蘚類」「苔類」「ツノゴケ」を分け、「アクリル標本」を使い紹介。ちなみにこの「アクリル標本」は「かはく」から借りているようでしっかり「ラベル」が見えていました。苔の種類も知ったトコで、今回の会場の中央ホールには「フレッシュ こけガーデン」と「直径6m」の「室内こけガーデン」、当然本物のこけを使っており、「平地」「湿地」「山間」「水中」などの環境を再現しており、さまざまな苔をみる事ができます。「スギゴケ」系は見ているとホント「ミクロの森」と言った感じで、この「こけガーデン」を見ていると落ち着きますし、実物の苔を使っているので、こけ特有の香りもし、森の中にいるような気分にさせてくれますね。その「1/4角」は「屋上緑化」に使用されている「エゾスナゴケ」になってます。その周囲には「珍しい苔」、世界最大の苔で高さ30cm以上ある「ドウソニア」や「南極大陸」に生えている苔なども展示されて、「こけの一生」、「こけの歴史」があり「苔玉の作り方」も動画でありましたね。それと、苔に住む生き物として「クマムシ」もあります。

 この「こけティッシュ 苔ワールド!」には「チャレンジ スタンプシート」なる、「スタンプラリー」なような物があり、「会場内」に「4つ」、そして「屋外」、「自然公園」部分で「3つ」のスタンプを押すのですが、「屋外」が意外と難しいですよ。一応裏面に「スタンプ場所」が書かれた地図があるのですが、いかんせん「博物館施設案内地図」と変わらないものですから、縮尺も正確ではなく、「鳥瞰図」で描かれいますから、さらに正確な位置が掴みづらいんですよ。ヒントも目印も書かれて無いですし…。そして極めつけはなんと全て押しても「何もない」のです。これで何か記念品があればいいのですが、そこまで予算がなかったのでしょうね。ともあれ私は全て押しましたよ。

 普段あまり気にしていない「苔」ですが、こうしてじっくり知ってみると興味深くなってきますね。

 それでは、本日の登場人物は、この方。博物館の話題ですから所属はもう当然「ベルギー国立博物館」。「化学・科学館会場職員」である「ブラッド・ハウンド」の「Chiefille」、「二ノン・グリュミオー」さんです。「コケティッシュ」って「日本」では「個性的なかわいらしさ」や「魅惑的なかわいさ」など「かわいい」だけでは表現しきれない部分で使用されていますが、本来の「フランス語」としての意味は「あだっぽい、なまめかしい、色っぽい。主に女性に対する形容に使われ、また「男好きのする」「蠱惑的な」と解釈されることが多く、語感としては「セクシー」に近いそうです。そんなワケで「コケティッシュ」に「ニノン」さんもなっていますが、元が「かわいい系」の人ですからね。なお「ニノン」さんの服は「ミュージアムパーク 茨城県自然博物館 ミュージアムコンパニオン」の制服です。ちなみに背景は「フレッシュこけガーデン」です。

2013_06_11

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする