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読書感想「検察側の罪人」雫井脩介

2017年07月28日 09時57分15秒 | 乱読本感想

文春文庫 2017/2/10


★4
2017年07月25日 13:46

ぶっちゃけ、帯の”木村拓哉、二宮和也の映画”につられて買ってきた。
それほど期待していなかったけれど、結果として、けっこう前のめりで読んでいた。
若い検事とベテランの検事、どちらも優秀な人物。
殺人事件の容疑者を取り調べることになるが、ベテラン検事が過去に経験した殺人事件との絡みで・・・
内容にはなるべく触れないように感想を書こうと思う。
”正義”という言葉がある。
裁判官、検察官、弁護士にとってそれは必須だと単純に思う。
思っていたが、本書を読んでそれが曖昧になってしまった。
最上の、沖野の、白川弁護士の、それぞれの”正義”が巧く描かれているが故に、そしてそれぞれの信念が貫かれたが故に。
特に、最上のそれは検事の原点のような時代に起こった事件がその後の生き方にかなり影響しているので、切なかった。
物語として、とても良くできていて、面白く(興味深く)読めた。

ところで、私はジャニのファン。
その彼らが出演する映画の原作と言うことなので興味を持った訳だが、どうにも、最上役のキムタク、沖野役のニノを想像して読むとしっくりこない。
ニノは役者として巧くこなすだろうとは思っても、やっぱりムリ!
キムタクに至っては、悪いけど最上のイメージじゃない、まったくない。
それと、役として、この最上役はとても難しい役だと思う。
イメージじゃない彼が演じることが出来たらすごい役者だと評価するけど・・・
面白いこの物語を物語として楽しむために彼らを瞬殺した。
彼らを消し去るとより物語に入り込めた。


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