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読書感想「チョコレートコスモス」恩田陸

2020年06月14日 19時44分26秒 | 乱読本感想
角川書店 2011年6月25日

ある日ラジオから流れてきた「私の推薦する本」
何冊か紹介されていたようだが記憶に残っていたのは本書だけだった。
恩田陸、数冊読んでいるだけだが、本書はどんなだ?
演劇の話のようだ。不思議な行動をとる若い女の子、この子が主人公か!?
天才的に上手い演技が文字で描かれる。劇の場面も描かれる。少し戸惑うが、文字の名演技にも慣れる。興味深く面白く読んでいける。
重要なオーディションが始まる。
その様子が細かく描写される。あぁ、何だか「ガラスの仮面」みたいだ!
どうなるんだ?誰が選ばれるんだ?とワクワクするが、気がついた!
もうページ数が無い!これ、オーディションだけで終わってしまいそう!
はい、オーディション終了。本作品も終了。
次のページに「文庫版あとがき」があった。
恩田陸さん、”オーディションの話が書きたい””「ガラスの仮面」のワクワク感を再現したい”とのこと。
その、思いのままの作品だったと思う。
いくらオーディションの話とはいえ、このまま終わってしまうのはもったいない、続きが読みたいと思ったら、最後に、「ダンデライオン」「チェリーブロッサム」三部作の予定の文字。
2011年4月にそう書かれていたので、2020年6月にそれを探したら、あらまぁ、「ダンデライオン」中断ですって。
「ガラスの仮面」の様に何十年もかけて完成するのでしょうか?

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