カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

さらばシベリア鉄道

2010-02-11 04:56:24 | Weblog
大瀧詠一氏は今年62歳になられるのだそうです。大瀧さんの『さらばシベリア鉄道』がラヂオから流れてきました。三連音符が心地よい、不思議な魅力のある楽曲だと思います。つづけて『冬のリビエラ』。この名曲も大瀧さんの作品だったとは知りませんでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

温泉旅館くらさか

2010-02-10 13:01:56 | Weblog
 町医者のような堅気な商売をやっている身からすると、探偵稼業はいたって気楽でヤクザな職業に見える。なおさら私の患者さん、秋原康三を見ていると、探偵稼業は気楽でいいなと思えてくるときがある。そんな彼がどういうわけからかうちを気に入ってくれている。それが、私の病院、いや私にとって、有り難いことなのか厄介なことなのか、朝の診察室の鉢植えへの水遣りのときなどにふと考えてしまうことがある。

 秋原康三は困った患者である。なぜ、医者である私が、しかも、探偵という看板をついぞ掲げたことのない私が、毎度毎度彼に事件現場まで呼び出されて、彼を担架で私の病院まで搬送し、診察・治療・入院の処置にてんてこ舞いさせられなければならないのか。私は怖くて秋原本人に確認したことはないが、どうやら秋原は私の病院に入院することを別荘で静養することと同義と心得ているらしい。救急隊員も救急隊員だ。事件現場で秋原の姿を見つけると、すぐに私の病院に一報を入れてくる。電話が鳴って、「先生、いつもの緊急出動要請です」と看護師が私を呼びに来るとき、私はパブロフの犬、いや、アキハラの犬よろしく、野外外科道具一式を突っ込んである往診鞄に手を伸ばす。
「はい、いま行くから。救急車のキーを用意しておいて。それからね、矢嶋先生に連絡しておいて。診察室が無人になったら患者さんが困るからね。」
 矢嶋先生というのは、私の大学の後輩にあたる男だ。父親も医者なら兄貴も医者という医者一家の次男坊で、本人も家の定めで医師免状は取ったものの、小説家志望とやらで、私の家の近所にある自分の家の医院の手伝いをちょこちょこしてはいるらしいが、そろそろ免状に埃が積もってきているという噂のある男だ。
 後輩思いの優しい先輩である私は、時々私の病院を手伝ってもらうことで彼の医術の腕が衰えないように、と配慮しているわけだ。
 奥で電話を掛けている看護師が、「はーい。矢嶋先生、オッケーでーす。いますぐ来るそうでーす」と叫ぶ。「よっしゃ」と私は車庫に走る。

 ハンドルを握りながら、助手席の看護師がカーナビに秋原のいる現場を打ち込んでくれるのをチロチロと見る。どうやらまわりに人家のなさそうなところだ。
 しばらく走っていくと周囲に人家がなくなった。見えるのは森と赤く焼けた夕焼け空ばかりだ。やがてトンネルが見えてきた。つぶら野トンネル。この近辺では幽霊トンネルの別名がある。霊感のない私にはちっとも関係のないことだけれども、背筋がなんとなくぞわぞわしてくる。隣の看護師を横目で見ると、彼女は福山雅治なんぞを口ずさんでいる。前後左右、私の車以外には後続車も対向車もまったく来る様子がない。トンネルに入ると、照明がやけに薄暗いようなのは私の気のせいだろうか。やっとこさトンネルを抜けると、そこは「地蔵谷温泉入口」。半分朽ちかけた看板と客寄せの案山子がのっそりと道路わきに立っている。
 「先生、今回の現場の『温泉旅館くらさか』はもう少し先を左ですね」カーナビを覗いていた看護師が鼻歌をやめて報告する。道なりにすこし進むとやや薄汚れた木製の看板『くらさかはこちら』が見えた。看板の矢印に従い、左側の森の中に車を進めていく。(つづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遠くへ

2010-02-09 19:10:40 | Weblog
ある問題に関して、義憤に駆られてとうとう行動に出る。しづかにしていれば私の頭の上を通りすぎていくのを遠くから見ているだけで済んだことだが、私の性分がゆるさなかった。後戻りはもうできない。


と今日のことを死ぬときに思い返して、あれはじつは大したことではなかったと苦笑いするのかもしれません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寿不動産

2010-02-09 10:12:25 | Weblog
 興味深い記事から、メモです。。。


**以下、引用させていただきます。**


サントリー&キリン経営統合の闇 ─ 謎の会社「寿不動産」(上)
[ビジネス最前線]
2009年07月22日 13:35 更新

 「勝ち組連合の誕生」「食品業界大再編への号砲」――日本経済新聞のスクープによって突如明らかになった、サントリーホールディングスとキリンホールデングスの経営統合を、各メディアはこんな表現で好意的に取り上げる。だが、各メディアがあまり焦点をあてない謎の会社がある。サントリーの実質的な持ち株会社、寿不動産である。
 大阪・堂島のサントリー本社内の一室にその会社がある。従業員はたった8人しかいない。サブリースのマンションなど不動産賃貸事業とサントリー各社への保険代理店業務をなりわいとし、2008年12月期決算によると、売上高はわずかに8億5,200万円しかない。社名の「寿」は、サントリーの前身が寿屋だったことに由来する。
 何の変哲もないちっぽけな不動産会社だが、この寿不動産こそがサントリーを支配するツールとなってきた。非上場企業であるサントリーの圧倒的な筆頭株主として、サントリー株の89%を保有しているのである。
 株式を公開しないできたサントリーは、創業家である鳥井、佐治両家によるオーナー会社の色彩が濃い。今回のキリンとの統合を果断に決めた佐治信忠社長(63)は、名経営者と慕われた佐治敬三氏の長男だ。「やってみなはれ」で知られる佐治敬三氏は、創業者である鳥井信治郎氏の二男である。寿不動産の役員にはこの佐治、鳥井両家のメンバーがずらりと並ぶ。佐治信忠氏が社長を務め、副社長は鳥井信吾サントリーホールディングス副社長(56)、取締役には佐治氏の母である佐治ケイ(85)、鳥井春子(98)、鳥井文子(62)らが名を連ねる。専務は鳥井信吾氏の義弟である酒井明久氏(57)が就いている。
 サントリーの筆頭大株主であるこの寿不動産の株主も一族である。個人筆頭株主の鳥井春子氏が9.21%を保有するのを始め、佐治信忠、鳥井信吾、酒井明久の3氏が4.97%ずつ持つなど一族19人で81.57%を保有。さらに同様に一族が理事などを務めているサントリー文化財団、同音楽財団、同生物有機科学財団の3財団が18.41%を保有している。
 売上高(営業収益)は先述の通り8億円余と決して大きな額ではないが、サントリー株の配当金による営業外収益はその4倍近い31億円余もあり、経常損益は35億円余の黒字だ。ここから一族らへの役員報酬9,748万円と寿不動産株からの配当金約21億円が捻出されている。

http://www.data-max.co.jp/2009/07/22_133550.html

 *****

サントリー&キリン経営統合の闇 ─ 謎の会社「寿不動産」(下)
[ビジネス最前線]
2009年07月23日 08:30 更新

 驚異的なのは寿不動産の貸借対照表である。「負債・資本の部」には、有利子負債は一切なく、株主資本が271億円も積み重なっている。その反対側の「資産の部」に目を落とすと、保有美術品がなんと121億円もある。投資有価証券は約48億円だ。ところが、サントリー株を中心とする関係会社株式はわずか56億円余と記され、大阪・東京の一等地に保有するといわれる土地もたった5億円としか記されていない。連結売上高が1兆5,129億円もあるサントリーの89%の株の評価が56億円余とは信じがたい。保有資産の評価額は簿価である可能性が高く、かなり潤沢な含み資産を有していると考えられる。
 さらに不思議なのはその税負担の軽さだ。法人税、住民税などの支払いはたったの71万円しかない。税効果会計の影響があるのか、法人税調整額が2億4,542万円と、税の戻し入れのほうがはるかに大きいのである。
 非上場のサントリーをこれまた非上場の寿不動産が支配し、財務や税負担、資産評価など、決して透明性は高いとは言いがたい。
 こうした点を考えると、今回のキリンとの経営統合の背景には、佐治、鳥井両家による支配を脱して近代化を図るという狙いがあるのかもしれない。上場のキリンと非上場のサントリーが統合しても、「新生キリン・サントリー」が株式上場を今後も維持すると予想されるため、今回の経営統合は結果的にサントリーが上場するのと同じ意味を持つと考えられる。
 このときに、仮にキリンとの統合比率を1対1という対等合併だとすると、「新生キリン・サントリー」の株式の約45%を寿不動産が持つことになるため、寿不動産の保有株を市場を通じて売り出したり、機関投資家などに買い取ってもらったりすることになりそうだ。そのときには莫大な含み資産が時価評価され、簿価のサントリー株が高値で売却できよう。その売却額をもとに寿不動産が税金を負担する――そんな隠されたシナリオも透けて見えるのである。

http://www.data-max.co.jp/2009/07/23_083000.html
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日

2010-02-08 10:17:48 | Weblog
今日は仕事休み。築地の店に足袋を買いに行きたいと思っています。

海堂尊氏の『ブラックペアン1988』(講談社文庫)。手にとった最初ものたらなさを覚えてしまったのがなぜだったのか不思議になるほど今惹きこまれています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横浜歌会

2010-02-07 21:33:55 | Weblog
今日は、塔の横浜歌会でした。参加は14名。お題はなし(自由)。各自、事前に2首ずつ提出。無記名詠草一覧をもとに各自3首ずつ選歌、投票。その後、みんなで和気藹々議論、といういつもの流れ。今回私が提出したのは次の2首でした。


> イパネマの娘を歌ふジルベルトの右手なかゆび タレをさらひぬ


> ウルトラマンもうなされて眠る夜もあらむ 高速無料三十七箇所


一票もいただけませんでした。。。その代わり、たくさんの有益なアドバイスをいただきました。


ご参加の皆様、お疲れ様でした。有難うございました!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

cider house rules main title

2010-02-06 10:45:00 | Weblog
メモです。。。

cider house rules main title - Rachel Portman
http://www.youtube.com/watch?v=q2H8p4uqCZ0
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新聞記事からメモ

2010-02-05 12:00:15 | Weblog
 新聞記事からメモです。。。

【日本最古の人骨発見 石垣島、民族の起源知る手がかり】
(2010年2月5日(金)日本経済新聞記事)

 沖縄県教育庁などは4日、同県石垣島の洞穴で2007年から09年に見つかった人骨片を分析し、約2万~1万5000年前の旧石器時代の骨だったと発表した。骨の成分を直接調べた人骨としては日本最古で、日本人の起源を知る重要な手がかりとなりそうだ。
 人骨が出土したのは、新石垣空港の建設予定地内にある白保竿根田原(しらほさおねたばる)洞穴遺跡。沖縄鍾乳洞協会や琉球大学、東京大学などのチームが、6点の人骨に残っていた有機物(コラーゲン)を放射性炭素年代測定法で分析した結果、20~30代の男性の頭骨片が約2万年前、性別不明の成人の中足骨が約1万8000年前、成人男性の腓(ひ)骨が約1万5000年前と分かった。
 同遺跡には人骨がまだ多数残っているとみられる。顔や歯など形態の特徴をつかみやすい骨が出土する可能性もあるという。年代測定を試みた東大の米田穣准教授は「ほかの骨が出土すれば中国などの周辺の人骨と比較することで、日本人の起源を知る大きな手がかりとなる」と話している。(01:57)

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20100205NT001005404022010.html
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

銀の鍵のワルツ

2010-02-05 08:48:59 | Weblog
今朝、仕事場への途中、ワルツが聴こえてきました。やわらかくて優しいホルンの哀しげな音色です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

memo

2010-02-04 15:03:16 | Weblog
memoです。。。

http://www.myspace.com/ameribbon
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする