カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

昨日

2010-02-16 10:49:50 | Weblog
昨日、仕事の後、池袋東口の「新文芸坐」へ出かけ、映画『スラバヤ殿下』『三等重役』の二本立てを鑑賞しました。

『スラバヤ殿下』は、いい加減なペテン師の弟と世界的に高名な物理学者の兄(森繁さんが兄弟をひとり二役)を中心に、国際スパイの諜報活動をからかってみたり、南洋への憧れ(憧れの裏返しとして、当時の人々の幼稚な差別感情も)を描いて見せたり、和製ブロードウェイミュージカル風な歌や踊りをして見せたり、でたらめスラバヤ語を駆使(後年タレントのタモリ氏がでたらめ中国語で一世を風靡したその魁(さきがけ)がこれかと思わせる、森繁さんの達意の芸)してみせたり、当時のギャグセンス満載のドタバタコメディ。原作は劇作家菊田一夫氏。『三等重役』は、社長役の河村黎吉氏と人事課長役の森繁さんの演技が出色の傑作コメディ。映画「社長」シリーズのさきがけ。原作は作家源氏鶏太氏。

ちなみに、「三等重役」とは、

「サラリーマン重役」のことで、創業社長でもオーナー社長でもなく、一般社員と意識的にも能力的にもさほど変わりのない人物が取締役、あるいは社長になったことを指し、源氏鶏太の本作(小説『三等重役』)によって広まった語である。(WIKIPEDIA記事より)

とのことらしいです。

映画館内、噴き出したりこぼしたり、観客たちの笑いが始終絶えませんでした。私も久しぶりにすごく楽しかったです。
コメント
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