カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

日記二題。

2006-11-26 20:24:15 | Weblog
 日記二題。

2006年11月26日03:00「死はそこに」

 今日は、日高先生歌会が奉仕園であります。詠草はもう提出済みなので何も心配はないのですが、ここのところ自分の短歌観(?)が以前より鈍ってきているような感じを覚えていて、今日の歌会でもきちんと鑑賞ができるか不安です。小池栄子さん司会のTBSラジオ番組「音てな」なんぞを聴きながら、上田三四二さんのうたや大好きな安部公房さんの『カンガルー・ノート』などをぱらぱらと読んでいます。

 つぎの上田さんの一首はすごいと感じます。

死はそこに抗(あらが)ひがたく立つゆゑに生きてゐる一日(ひとひ)一日はいづみ  上田三四二(歌集『湧井』より)


 5日のゼミ忘年会は、アコースティック楽器を持ち寄って先生のお宅に集合、という話になっていて、今から楽しみです。リコーダーかピアニカかティンホイッスルかなにかを持っていくかもしれません。こういうときはピアノなどの楽器をちゃんと弾きこなせない自分がくやしいです。実はひそかに試演してみたい管楽器とピアノのための器楽曲があります(爆)誰か、ピアノパートを弾いてくれませんかね、、、、、ORZと独り言を呟いてみたりしている夜更けです。このまま夜が明けてしまうと、歌会中に居眠り、、という事態にもなりかねません。。。少しでも眠らねば。

+++

2006年11月26日04:33「いつよりかわが胸に」

 大野誠夫さんのうたから。

いつよりかわが胸に棲む秘めごとのただしづかなれ花照る谷間  大野誠夫(歌集『行春館雑唱』より)

 このうたは、「花照る谷間」という結句が非常に俗っぽいのですが、全体として見ると惹かれる一首です。結句と「秘めごと」とが巧く呼応していると感じるためかもしれません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする