04月17日 15時01分 和歌山NHKNEWSWEB
アオリイカの産卵場所をつくっていこうと、串本町の海で、ダイバーたちが木を束ねてつくった「産卵床(さんらんしょう)」と呼ばれる人工の産卵場所を設置しました。
この取り組みは、アオリイカの産卵場所となる海藻が減る中、その代わりとなる産卵場所をつくっていこうと、串本町のダイビングショップによる団体が毎年この時期に行っています。
17日は、ショップのダイバーたち13人が港に集まり、長さ1.5メートルから2メートルほどの木を束ねてつくった「産卵床」と呼ばれる人工の産卵場所をボートに積み込みました。
そして、港からおよそ2キロの沖合まで運ぶと、水深16メートルから18メートルの海底に沈め、ロープと土のうで固定しました。
アオリイカの産卵は、早ければ来月上旬ごろから始まり、6月上旬ごろにピークを迎えるということで、産卵期間中、ダイビングでその様子をみることができるということです。
串本ダイビング事業組合の中井嘉昭さんは、「年々、磯焼けなどで、アオリイカが産卵する海藻が減少している。産卵床では、産卵にきている大きいサイズのアオリイカを間近で観察できるので、ぜひ見に来てほしい」と話していました。