増村 油彩
この夏遂に日傘デビューしました、ナツメです。本日は水曜大人クラスより増村さんの作品をご紹介します!
光の降り注ぐ大聖堂を描かれました。F10号(高さ0.5mほど)という少し大きいサイズのキャンバスなので迫力満点です。
仄暗く描かれた聖堂内部からは、静寂で神聖な雰囲気が伝わってくるようです。画面には正面から見た教会の一部分のみが映っていますが、ドーム状の緩やかな曲線や柱の位置関係、絵の具の置き方などに非常に気を配って描かれたため後方の広々とした空間も想像することができます。
なんと言っても光が魅力的なこちらの作品。去年イギリスへ行った時聖堂をいくつか巡ったのですが、増村さんの絵のようにどこも薄暗く、電気照明で照らすのではなく主に外からの光に光源を頼っているのが印象的でした。今回の作品では天窓からの光に加えて両側の小窓からもうっすらと光が入ってきており、まるでスポットライトのようにキリスト像や、祈りを捧げる司祭を照らしています。
明るい紫を効果的に使ったコントラストも素晴らしい!チューブの絵具そのままの色味に頼っていた以前に比べ、色彩の扱い方がぐんと上達しているように感じるのは、おそらく「こんな絵にしたい」と強くイメージされているため、アウトプットが洗練されてきたのでしょう。雰囲気・空気感を捉えることに長けている増村さんの作品、次回も乞うご期待です!