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夜光雲

2011年01月06日 | 夜光雲
2010年12月27日早朝、夜光雲と思われる雲を目撃した。

以下、その目撃報告である。

2010年12月27日06時20分頃…、
晴れてたら月の撮影をしようと思い、2階のベランダから外を見ると…、
おお! あれは…! 夜光雲!?

なんと東の空でエレクトリック・ブルーの雲が輝いています。

12.27 06:29:20 D90 XR Di 18-200mm ISO800 f38mm 1/200 F7.1

これは驚きです。日の出までまだ20分もあります。

12.27 06:29:31 D90 XR Di 18-200mm ISO800 f80mm 1/640 F6.3

夜光雲と思われる雲が見えていたのは、ほぼ地平線上の高度3~4°です。

12.27 06:29:10 D90 XR Di 18-200mm ISO800 f18mm 1/125 F5.6
撮影時の太陽高度は-6°、手前に見える雲にはまだ太陽光が当たっていません。

下の写真は5分後に撮影したもの。

12.27.06:35:19 D90 XR Di 18-200mm ISO800 f48mm 1/250 F8.0

空の青みが強くなりエレクトリック・ブルーの雲が薄くなってきました。シルエットに
見える雲はご覧のように刻々と形が変わりますが、エレクトリック・ブルーの雲は全く
形が変わりません。場所も同じです。これは本当に夜光雲かもしれません。

夜光雲は高度80kmの中間圏で発生する雲です。そこは対流圏のはるか上空なので
夜光雲はほとんど動きません。これが巻層雲であれば位置も形も変わるはずです。

この夜光雲と思われる雲は、なんと、日の出30分後も見えていました。

12.27.07:18:55 D90 XR Di 18-200mm ISO200 f75mm 1/2000 F16.0
もちろん見えるといっても、そこに雲があることを意識して太陽光を遮って、はじめて
かすかに見えるというレベルです。この写真は実際に見えた様子とほぼ同じです。

驚くべきことは雲の形と位置が6時30分と全く変わっていない点です。
(2本のアンテナに注目して写真を比べると分かります。)

夜光雲は温暖化が進んだことで低緯度でも目撃されるようになったと言われています。
さらに太陽活動が平穏になると紫外線量が減って中間圏の温度が下がるため夜光雲が
発生しやすくなると考えられています。太陽黒点がほとんどでなかった2009年は
ほぼ毎日のようにドイツで夜光雲が見られたという報告があります。

私が日没後に夜光雲と思われる雲を目撃したのも2009年でした。

2009年12月1日撮影、目撃報告ブログはこちら 2009年の夜光雲の写真は→こちら

はたして今回目撃した雲が本当に夜光雲なのか、それともただの巻層雲なのか
検証してみることにしましょう。続きは次回のブログで…。

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