晴れ時々スターウォッチング

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アレキサンダーのビーズ 撮影記録(5/14)

2024年05月22日 | 
5月14日にアレキサンダーのビーズが見られるというので初ウオッチングしてみました~。

 アレキサンダーのビーズは「アレキサンダー・クレーターの夜明け頃にクレーターの縁がビーズ状に光って見える」という現象です。5月14日の18時30分頃に見えるという情報を得たので望遠鏡を向けてみると…
 
 ほほう、たしかに太陽光が照らしているクレーターのリムが途切れ途切れになっています。日没時刻は18時41分なので空はまだブルースカイですがリムがビーズ状になっているのが分かります。

2024/5/14 18h51m μ210+TPL18mm+ASI290MM Duration=23s Shutter=3.793ms Gain=397 (66%) 25% of 2000frames


 アレキサンダーはアリストテレス・クレーターとエウドクソス・クレーターの南側に位置する直径82kmのかなり浸食された壁平原クレーターです。


 まだ空が明るかったのでキレイなビーズ状には見えませんでしたが、暗い空だったらもう少しキレイに見えたかもです。次回見えるのは7月12日16時頃なのでこれまた青空の中での観望となります。日没後に見えるのは2025年11月26日まで待たなければならないようですが、そもそもこの月齢は暗い空で見えている時間が少ないので条件良く見るのは難しい現象と言えますね。

2024/5/14 19h31m μ210+TPL25mm+ASI174MM Duration=94s Shutter=47.09ms Gain=223 (55%) 25% of 2000frames

 そうそう、今回のアレキサンダービーズ撮影中に飛行機の月面通過に遭遇しました。

〈アレキサンダーのビーズ撮影中に通過した飛行機の動画〉
 ↑ YouTubeの設定(歯車マーク)で再生速度を0.25にすると主翼(その直後に尾翼)が通過している様子が見えます。

 フライトレーダー24のプレイバックで調べたところ札幌発→羽田着のAir Do Boeing 767型機でした。飛行高度は11,582m、対地速度は793km/hです。この時は1000フレーム限定で撮影したので撮影時間は9.6秒でしたが、この短い時間にタイミングよく入ったものですね~。


 ↓ GIFアニメを作成してみたのですが主翼の部分がうまくキャプチャーできなかったようです。

 動画を撮影中はPCのモニターを見ていたので飛行機が通過した瞬間に月を見上げたのですが、その時はすでに月を通過したあとでした。そりゃ、そうですよね~。