晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

二日月(月齢1.0)2022.8.28

2022年08月29日 | 
8/28の夕方、究極に細い二日月(月齢1.0)ウオッチングに行ってきました~。

 8月28日は朝から雨模様の天気でしたがSCWの予報どおり夕方から快晴となりました。今回の撮影地は、西の空がよく見える場所で快晴の予報が出ている場所として鹿島台方面にしました。

 本日の日没時刻は18時14分、日没2分前の空の様子はこんな感じでした。透明度はいまいちですが奥羽山脈越えの雲がないので、多分大丈夫でしょう!…とこの時は思ってました。

 月齢1の月が見え始めるのは、日没20分後なので18時30分頃から月があるべき場所、方位280°、高度4°付近を双眼鏡で探索したのですが…

2022/8/28 18h11m53s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO250 F10 1/320sec

 う~む、月が見つかりません。時刻はまもなく18時40分になります。18時38分を過ぎると月の高度は3°を切ります。おかしい…見えないぞ… 見当違いの場所を見ているのか!? 疑心暗鬼になりながら探索と撮影を繰り返すものの、カメラのモニターを確認しても月は写っていません。

 あちゃ~、時刻は18時45分になりました。月の高度は2°を切っています。本日の月没は18時58分ですが、月没は月の中心点が地平線に達する時刻なので直径が0.5°もある月はその2分前には下端が地平線に接してしまいます。

 そもそも日本で地平線は見えるはずもなく西に奥羽山脈がある宮城県では実質高度2°が見える限界です。ということでタイムアウト~。月齢1.0の撮影は今回はできませんでした~。…と思っていたのですが帰宅して画像を確認したところ写っていました…。わぉ、

 はてさて、月齢1.0の月は何時何分から写っていたのか、今後の撮影の参考にするべく詳しく調査してみることにしました。

 調べてみると、カメラが最初に月を捉えたのは18時37分でした。

file.No8412
新月から25時間20分後の月(日没23分後撮影)月齢1.06 輝面比0.0112  撮影時月高度 4.4°

2022/8/28 18h37m11s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f350mm ISO1250 F9 1/100sec

 ふむ、やはり日没20分過ぎにカメラは月を捉えていたようです。かなり霞んでます。透明度はかなり悪かったようです。西の空は雲一つ無い快晴だったので、確実に見えると思って油断したのが探せなかった原因のひとつですね。反省です。

2022/8/28 18h40m38s  D90 f18mm ISO1000 F8 1/20sec

 日没26分後にははっきり写っていたので、落ち着いて探せば捉えることはできたはず… 焦りは禁物ですね。(日没時月高度が7°では撮影可能時間は20分なのでいかに時間を有効に使うかです。)

file.No8416
月齢1.06 輝面比0.0113  撮影時月高度 3.8°(日没26分後撮影)

2022/8/28 18h40m34s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f350mm ISO1250 F9 1/40sec(トリミング)

 夕焼けの具合から薄雲がそれなりにあったことが分かりますね。マジックアワーとしては絶景と言えるほどキレイでしたがそれを楽しむ余裕はまったくありませんでした。(笑)

2022/8/28 18h44m47s  D90 f35mm ISO1000 F8 1/25sec


file.No8423
月齢1.06 輝面比0.0114  撮影時月高度 2.6°(日没32分後撮影)

2022/8/28 18h46m00s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f550mm ISO1250 F9 1/40sec(トリミング)

 絶対見えそうな天気だったのですが、それが落とし穴でした。これまで月齢1の月は何度か撮影に成功してますが、それはただただラッキーだっただけですね。難易度はかなり高い対象物です。

2022/8/28 18h46m28s  D90 f85mm ISO1000 F8 1/25sec

file.No8427「山の端に沈む繊月」
月齢1.06 輝面比0.0114  撮影時月高度 2.4°(日没33分後撮影)

2022/8/28 18h47m38s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO1250 F9 1/20sec(トリミング)

 これまでの記録を見ると、5月31日の月齢0.9は天気が悪くてチャレンジできませんでしたが、それ以外は撮影できていたということはかなりラッキーだったようです。今後、月齢0.9が2回あります。日没時の月高度を見るとかなり難しいと思われますが、秋から冬は湿度が低くなって透明度は良くなるので条件さえそろえば可能性はあるので天気の具合を見てチャレンジしてみることにしましょう。

〈過去ブログ〉
二日月(月齢1.1)2022.2.2
二日月(月齢1.1)2022.4.2



〈おまけの画像〉
東方最大離角の水星、光度は0.3等級ですがクッキリ見えてとてもキレイでしたよ。

2022/8/28 18h50m52s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO1250 F9 1/8sec