駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

ボディブローを感じる新年度

2021年04月02日 | 世の中
            

 昨日から新年度が始まった。一年での落ち込みを計算したらマイナス1*%でしたと院長が教えてくれた。コロナがなく順調ならプラス1*%くらいにはなったと思うので落ち込みが大きい感じがする。尤も、半減の小児科や耳鼻科に比べればまだましだろう。
 飲食業ほどではないが医業もかなりのダメージを受けているわけだ。どうも政府は目立ち数の多い飲食業には補償(不十分だが)しても、余裕があると見られがちな医業、特に開業医までは手が回らないらしい。
 しかしながら回復の兆しがある大企業との連携と対米中韓外交には熱心で、経済と外交が票につながるとぬかりない。唯、不信任なら解散だと、売り言葉に買い言葉で大見得を切る二階さんが牛耳っているようでは政治、特に自民党、の旧態依然が明らかで、女性の地位が157カ国中120位という先進国最低位置の所以だと思う。
 ここには言葉だけで対応しがちな日本社会の特徴が出ている。男女平等と言っても、その解釈が皮相に留まり言葉による説明対応だけで済まされてしまう。言葉の言い回しで責任を逃れる政治を打破しないと男女格差の解消はほど遠い。評判が悪いので辞任といった見た目ではなく内実深く反省改善しなければ前に進まない。
 ウイズコロナという言葉で凌ごうとしたら、現実に追いつかれるという皮肉な状況になってきた。政府とマスコミはもっと正確に正直に新型コロナに対峙してほしい。コロナに打ち勝った証としてのオリンピックはどうなっているか、蔓延防止と緊急事態とどう違うのか、言葉での印象操作はほどほどにしてほしい、言葉でまやかすのは安部菅で終わりにしないと結局あとで大きな付けが回ってくる。誰がその付けを払わされるのか考えておかないと。
コメント
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