駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

話半分は本当

2015年05月23日 | 世の中

す            

 仲人口と言う。昔は結婚すれば簡単には別れられなかったし、親御さんには感謝されるだろうから、許容範囲の表現というか、ある種の知恵でもあったろう。

 ところがこれが株屋の株の話になると話半分以下にした方がいい。株は儲かりません止めた方がいいですよと言う現役の株屋さんに会ったことはない。当たり前かも知れないが、自分に都合の悪いことは言われない。そういう人の話は半分以下に聞いた方がいい。

 私もほんの少し株を持っているのだが、もう25%位損をしている。株というのはと話すほど経験も知識もないのだが、毎日恐らく朝昼晩夜と監視していないと駄目だと言うことは分かる。私の様に多くて週一度普通は月一度下がってしまうと嫌気がさして数ヶ月に一度しか株価をチェックしないようでは、売り買いで儲けることは出来ないとは断言できる。恐らく売り買いで儲けるにはある程度の知識と才能があり、それを仕事にしないと無理だろう。優良株を長期保有というのであれば話は別かも知れない。

 長く生きていれば分かるはずなのだが、殆どの人の話には何らかのバイアスが掛かっているので、それを勘案して話を聞く知恵を持つ必要がある。複数の立場の異なる人の意見を聞いて判断しないと間違える確率が大きくなる。客観性再現性を重視する科学の話も、程度は軽くてもこうしたバイアスから逃れられない。

 まして権力がらみ権力志向の人達の話は四分の一どころか中身はひとかけらと言うこともあるから眉に唾を付けて聞くことだ。権力のお墨付きの人には一層注意が必要だ。

 そこへゆくと掛かり付け医の言葉は貴重だ。信頼と評価が得られるように患者の立場になって発言してくれるからだ。これも話半分?。

コメント
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