駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

声なき声を聞く

2015年05月02日 | 政治経済

          

 五月晴れの空の下を駅まで歩いた。五分も歩くと汗ばむ、初夏の感じがする。

 NHKの世論調査を見て驚いた。集団的自衛権や憲法改正に反対あるいは懐疑的な人が多い。声なき声の声が聞こえた気がする。世論調査を受けた人は意を汲んで自主規制する必要はない。管さんもここにまでは、睨みを利かせられなかったようだ。

 閣議は声なき声に耳を傾けようとしているとは見えない。閣議決定で突っ走るのは国会軽視というより国民軽視だと思う。憲法解釈変更の閣議決定を行った経緯内容を国民にきちんと説明していないと考える人が過半数で、きちんと説明を受けたと考える人の二倍以上居る。踏襲しているから繰り返す必要はないとか深く反省しているとかというレトリックでは分からない。反省は自分に対してするもの、他者に向けてするものではないと読まれてしまう。正面から正直に説明してから閣議決定をするのが正しい順番と申し上げたい。長引く不景気の中で、アベノミクスで景気が良くなるかも知れないと希望を抱いて安倍政権を支持する人が多いと思う。その支持と安倍さんの国家改造野望支持にはずれがあると思う。

 このように書いても、私は決して安倍首相の全てに反対している訳ではない。高く評価し共感するところも多い。政治や人生はそんなに単純なものではないからだ。

 何よりも、もっと正直に正面からご自分の考えを国民に説明する義務があると申し上げたい。

 

コメント
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