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駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

ドローンの行方

2015年05月22日 | 世の中

             

 首相官邸に放射性物質を積んだドローンが落下しているのが発見されて以来、ドローンの負の部分が強調されている。政府は拙速でもドローン規制の法案を作る意気込みのようだ。福井の男が犯人らしいが詰まらんことをして呉れた。お陰でドローンの行く手に暗雲が立ちこめてしまった。

 尤も人身事故が起きる前に、これをきっかけに適切な規制法案が迅速に出来るとしたら、あながちマイナスばかりでもないかもしれない。

 ドローンに限らず新しい技術によって生まれた便利な機械は、どんなに素晴らしい発明であっても人間が使う以上必ず悪用する人が出てくる。これは人類始まって以来の伝統というか真実で、手放しで礼賛していると必ず落とし穴がある。そういえば四十年ほど前のことだが、胃カメラの調子はどうだかと、今日は何色と看護師のスカートの中を覗く医者が居た。今じゃあ問題だろうが、その頃はさほど問題にはならなかった。

 新技術は理解できる人がごく少数でも、悪用に関しては殆どの人が専門家たり得るので、防ぐ法案を作るのはさほど難しくないだろう。問題は角を矯めて牛を殺すことのないように有効活用との線引きを如何にするかにあると思われる。これだけ自動車が普及し誰でも使っているわけだから、ドローン規制も試行錯誤を繰り返しながら、妥当なものを作ることが出来ると思う。

 問題は軍用ドローンの規制だろう。機密扱いになると思うが味方や非戦闘員を傷つけないようによく考えて欲しい。

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