駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

自然災害とは違う放射能災害

2013年09月21日 | 政治経済

                     

 豪雨による水害であれば、菜っ葉服に長靴で視察して、これ見よがしに復旧作業を指示することもできよう。防災計画立案指示と見舞金で復旧の遅れを糊塗することもできよう。

 しかし放射能汚染は安倍首相がどんなに能弁でも、言い繕うことは難しい。なぜなら、自然災害と放射能災害とは全く異質だからだ。わかりやすく言えば焼夷弾と原子爆弾の違いがある。放射能は中和することが出来ず、煮ても焼いても減らない。何十年も何百年も何千年も祟る。徐染と言うのは言葉のまやかしで移染(単に移動集積)というのが正しい。

 安倍首相は放射能という物を分かっていて知らない振りをしているのだろうか。不都合な真実は知りたくないと、簡単な物理の講義を拒否しているとしたら、これほど恐ろしいことはない。放射能汚染水を完全にブロックなどできっこない。海に漏れ出た放射能をどうやってブロックするのか。言葉で誤魔化すのは止めて欲しい。そうして目を逸らせば逸らすほど、傷口は大きくなってゆくからだ。

 言葉を弄ぶのは容易い。ブロックするというのは八割方という意味、100%なんて言っていない。しかも私の任期中のことであとは次政権が考えることだなどと言い出すのではないでしょうね。日本のマスコミは言いくるめられても、外国のメディアは黙っていないだろう。

コメント
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