駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

近くて遠い、遠くて遠い半島

2009年05月28日 | 小考
 前大統領が自殺に追い込まれ、核実験が強行される朝鮮半島の国々。いったいどういうことなのだろうか、私には理解し難い。多くの日本人も驚くばかりで、よく分からないのだろうと思う。あるいは理解しようとする前にどうしようもない国と匙を投げているのではないかと危惧する。
 どういうものか朝鮮半島の歴史や政治を専門とする学者は少ないようで、いつも同じ数名の先生方が解説されるのだが、時間が短いせいか戦略に終始して歴史的背景にまでは触れられない。おそらく触れにくい面もあるのだろうと想像する。
 さて、遠くて遠い太平洋の向こうの国はどう見ているのだろう。素人の私にはヒルという人は昼行灯だったような気がするのだが。あるいはああしてずるずると引き延ばされて少しずつ譲歩するのは、優れた外交とみなされるのだろうか。余計なお世話だがアメリカには外交で揉まれた歴史がほとんどないので、外交交渉は稚拙なのではないかと思う。すぐ拳骨にものを言わせる悪い癖もある。それと韓国系の人も多いはず、彼らがどう利いているのだろうかとも思う。
 日本も鎖国を切り札にしてきたので、ねばり強いしたたかな外交力は不足しているのではと心配している。
 これは一般論だが半島には独特の文化が育つ地形的素地がある。イタリアは地中海に突き出ているので例外かも知れないが、靴の先の方にはたぶん独自のものがあると想像する。外務省ではそうした生物学的風土的な知識も講義されているのだろうか。釈迦に説法だが、外交には言葉と同じように歴史風土の知識が欠かせない。

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志向が違う

2009年05月28日 | 身辺記
 今日は半日だ。午後は総合病院に入院させた患者を見舞いに行き、あとは医師共同組合の総会と慢性閉塞性肺疾患の勉強会とに掛け持ちで出席した。午後休診といっても、夜まで予定が一杯、遊んでいるわけではない。
 遊んでいると思っている患者さんもおられ、午後診察ないようだから往診してくれという人がいる。時間的余裕の有無、病態と患者さんとの親密度で、どうするか決めるのだが、午後診察している医院もあるので、お断りすることも多い。正直に言えば、親しい患者さんの場合は無理をしても往診している。不公平かなあと思いながらも、心はそのように反応する。
 医師共同組合の総会と勉強会では出席者の顔ぶれが全く違う。役職というのは忙しくて困ると言いながら、実は嫌いではないという人が多いと観測している。政治に関わること役付であることが好きなのだ。なんだか自分は偉いと思っている様子の方もおられ、どうも馴染めない。会終了後の大盤振る舞いの立食会も顔見知りが少ないし、異論を受け付けない雰囲気で楽しくない。来年は委任状で欠席しよう、議事などすべてしゃんしゃんで終わり、一つとして質問がないことだし。
 勉強会の方はほどんどの人が顔見知りで、インフルエンザ対策どうしてる、なんだか患者が少ないけどそのせいかねなどと立ち話をする。講演内容はいつも私が使っている去痰剤AがBより優れているという話で、「先生の感覚は正しかったんですよ」と大学教授に言われ面目を施した。自分は勉強会の方がうんと楽しい。いい年をして青臭いことを言っているが、もうこれは変わらないだろう。 
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