駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

ジャガイモ料理

2009年05月09日 | 旨い物
 新しい味、美味しい物に出会うのは大きな旅の楽しみです。オランダはあまり期待しないように言われておりましたので返ってその分、意外に美味しい食べ物に出会えました。
 まずパンが合格ですね。朝食のパンが不味いとがっかりなのですが、これは外れがなく、外れのあるフランスより良かったかもしれません。
 素朴な美味しさに驚いたのがフライドポテトです。日本では要らないのに付いてくる感じで、不味く不要なカロリーと敬遠していましたが、オランダのフライドポテトは日本の数倍の厚さの短冊切りでホクホクして、とても美味しいのです。
 目抜き通りに面して人だかりが出来ている店があり、何だろうと覗くとフライドポテトの出来たてを売っていました。三角の紙包みにこんもり入れ、それにマヨネーズかケチャップを掛けてくれるのです。大中小とあり、小が400円、それでも我々二人には十分な量です。ケチャップかマヨネーズかというので、周りの真似をして(マヨネーズ派が圧倒的に多い)マヨネーズにしました。このマヨネーズが何とも仄かに甘く、塩の利いて温かいフライドポテトに良く合うのです。
 写真がその店なんですが、マネッケンピスと読むのでしょうか、この店は在日オランダ人にはきっと懐かしく垂涎の店なんだろうと思います。
 三十代と四十代とおぼしきマッチョ髭面のおじさんが四人、注文を取る係、盛りつけドレッシングを掛ける係、ポテトを揚げる係に分かれ、忙しげに誇らしげに働いていました。
 そこで私は考えた。日本の料理研究家は一体何をしているんだ。こんなに簡単素朴で旨いジャガイモ料理があるではないか。実はジャガイモ料理の奥は深い。それにジャガイモは栄養的にも費用的にも優れものだ。肉じゃがに私でもできる細かい工夫して、どんなもんだと出すばかりでは芸がない。ジャガイモ料理の本場で勉強して来て欲しいな。
コメント
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