駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

志向が違う

2009年05月28日 | 身辺記
 今日は半日だ。午後は総合病院に入院させた患者を見舞いに行き、あとは医師共同組合の総会と慢性閉塞性肺疾患の勉強会とに掛け持ちで出席した。午後休診といっても、夜まで予定が一杯、遊んでいるわけではない。
 遊んでいると思っている患者さんもおられ、午後診察ないようだから往診してくれという人がいる。時間的余裕の有無、病態と患者さんとの親密度で、どうするか決めるのだが、午後診察している医院もあるので、お断りすることも多い。正直に言えば、親しい患者さんの場合は無理をしても往診している。不公平かなあと思いながらも、心はそのように反応する。
 医師共同組合の総会と勉強会では出席者の顔ぶれが全く違う。役職というのは忙しくて困ると言いながら、実は嫌いではないという人が多いと観測している。政治に関わること役付であることが好きなのだ。なんだか自分は偉いと思っている様子の方もおられ、どうも馴染めない。会終了後の大盤振る舞いの立食会も顔見知りが少ないし、異論を受け付けない雰囲気で楽しくない。来年は委任状で欠席しよう、議事などすべてしゃんしゃんで終わり、一つとして質問がないことだし。
 勉強会の方はほどんどの人が顔見知りで、インフルエンザ対策どうしてる、なんだか患者が少ないけどそのせいかねなどと立ち話をする。講演内容はいつも私が使っている去痰剤AがBより優れているという話で、「先生の感覚は正しかったんですよ」と大学教授に言われ面目を施した。自分は勉強会の方がうんと楽しい。いい年をして青臭いことを言っているが、もうこれは変わらないだろう。 
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