駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

民主代表はどちらでも

2009年05月13日 | 世の中
 小沢が辞めて次の民主党の代表は誰になるのだろう。岡田と鳩山が下馬評に挙がっているが、あと数日しかないのでどちらかになるのだろう。
 政治活動は皆無だが政治には関心がある。情報源は新聞テレビなど一般のメディアだけだが、政治記者の話を聞いて驚くことはほとんどなく、我々は十分な判断材料を持っていると思う。
 最近痛感しているのは報道に携わる人達の力量の低下だ。私の方が正しいとは言いにくいが、参考にならないどころかミスリードな報道も目立つ。
 鳩山、岡田どちらも麻生とは雲泥の差、勿論優れている。共にリーダの資質がある。鳩山さんは小沢を支えて一回り大きくなった。人をまとめる力は岡田よりも上ではないか。岡田は微かに奇矯な所があるが、政策の展開では鳩山よりも優れているかも知れない。
 両者共信頼に足る人だ。どちらがなっても民主党には幸いだと思う。いつも何処にもいる一言ある人々が挙党態勢を取れるかどうか、問題はそこにあるだろう。
 岡田を小沢の対極のように報道しているが、それは皮相の見方だろう。原理原則で動いてゆくところは至極似ている。何も贈り物を受け取らないと聞いて池田成彬を思い浮かべる記者が何人いるだろう。
 鳩山は自然で丁寧な言葉遣いで育ちの良さがよく分かる。それがもはやひ弱さには繋がらないことに気付いている記者が何人いるだろう。
 もとより特別な政党を強く支持する質ではない。しかし小沢が見抜いた政権交代しか、国の腐敗した部分を取り除く方法はないという思想には共鳴している。

 
 
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いろいろな人

2009年05月13日 | 世の中
 連休も終わり、毎日毎日患者さんを診る日が戻ってきた。天候や連休などの関係か、忙しさは相手任せで一定しない。小児科や専門性を打ち出している医院では予約性にして受診患者数の平均化を図っているようだが、当院は昔ながらの町医者スタイルで広く浅く内科一般を診療するので高齢者が多く、予約制は無理と諦めている。希だが、祭日に「何で今日は休みだ」。という電話が掛かってくる位だから、予約なんかにしたら受付が爺さん婆さんの問い合わせで困るだろう。
 70%が定期的に通院されている高血圧糖尿病高脂血症などの慢性疾患の患者さんだ。残りは再来初診で年に一二回体調を崩されて受診される患者さん、全く初めての患者さんは日に二三人で多くはない。それでも、もう二万人以上の患者さんを診てきたから、相当な数になる。
 去る者は追わず来る者は拒まずを医院の方針にしている。そのせいではないと思うが定期的に受診されている患者さんも年に数%抜けて行く。他院へ行かれたか自己判断で通院を止めたか、あるいは何か急変で総合病院へ行かれたか、理由は様々だろう。
 何年も診ていると自然に世間話をするようになる。Fさんは五十代痩身のおばさんだ。町中のビジネスホテルの受付をされている。景気が悪く宿泊客が減り、首にならないかとビクビクしていると言う。ホテルの人はよく客の顔を覚えているような気がしたので、「どうやって顔を覚えるの」と聞いたら「私、駄目なの」。と言う。「鍵を渡す時はいろいろ聞いて、確かめてるわ」。なるほど、それじゃ、ちょっと心配だなあと思ったが、口には出さない。「いろんな人が来ますよ。先生もそうでしょうけど」。「そうねえ、困ることもありますよ」。「まあ、いい人は百人に一人ね」。えっと内心驚いたが「患者さんはそんなことはありませんよ」と答えていた。いい人は百人に一人か、ビジネスホテルの受付も大変そうだなあ。
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