駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

C&C遠藤

2008年12月19日 | スポーツ
 ガンバとマンUの準決勝を4時間遅れの衛星放送で見た。4-0くらいでコテンパンかなと思っていたら、なんのなんのいい勝負で驚いた。全く引けを取らない。動き回り素早いパス回しで相手の裏を狙い、一対一ではまだまだでも戦術では上回っていた。中でもC&C(クールアンドクレバー)遠藤の仕事が光った。
 遠藤は顔と言動に闘志が感じられず、リーダーシップもなさそうで、ちんたらプレーの印象があり最初は評価していなかった。しかし彼の居ない岡田ジャパンが全く機能しないのを見て、彼のプレーの意味が理解できるようになり、今は非常に高く評価している。
 動物的な人をまとめる力はさほどではなくても優れた大局観でティームを導く力を持っている。何よりも際だつのはどんな時も冷静で頭の回転が速く瞬時に次を読むことが出来、そのアイデアを可能にする正確なキックを持っていることだ。
 サッカーの奥深さは遠藤の存在に象徴される。彼が居ると不思議なことにぎりぎりで悲鳴を上げていた車輪、歯車、ダイナモの連結にほんの僅かだが余裕が生まれスムースに回り始めるのだ。
 C&C遠藤の凄さに気付くとサッカーが否スポーツがもっと面白くなる。
 
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羽生マジックが消えた

2008年12月19日 | 趣味
 と金が四枚、出た羽生マジック、これで矢倉に誘導して羽生勝ちと思った。ところがどっこい竜王苦心?の3三銀の突っ張り。さすがの羽生もむっとしたか7五歩と仕掛ける。なんだかヘボには難解だが8七歩成りの手順を選ばず5二飛とし、一瞬竜王怯んだかと思ったのだが、2三歩の垂らしに私の第一感と同じ4二金として羽生の攻めをきわどく凌いだかと思ったのもつかの間、ついに凌ぎきれず六時過ぎ5四香で阿久津村山から羽生勝ちのご託宣。
 不届きにも診察の合間にパソコンを覗き、手に汗を握ってきたが、残念ながらここで時間切れ。いよいよ羽生永世竜王誕生かと思いながら、介護保険適正運営検討会へ向かう。案の定、委員の四分の一が欠席している。将棋ファンは多くないからクラブチャンピオン準決勝の観戦で抜けたなと思う。それとも暮れでいろいろ忙しいのかな。市役所介護保険課の説明を聞き、いろいろ質問をして九時半帰宅。
 さて永世七冠達成のコメントはと竜王戦ネットを開くと渡辺竜王が笑っている、まだ表紙の写真は変えていないんだと棋譜を見るとあれれ、後手が勝っているではないか。阿久津村山は信用できん。
 棋譜を追うとヘボにも羽生の切れ味が鈍っているのがわかる。両者へとへとの混戦を制したのは渡辺の肝っ玉力か。どうもこれで私の嫌な予感、鈍感力と剛胆力が羽生には有効ということが知れ渡り、空前の天才羽生もこれからは少々苦戦が予想される。尤も、真の鈍感力や剛胆力の持ち主がそう居るわけはない。
 
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