駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

カレーの不思議

2008年12月08日 | 旨い物
 前回の山小屋ミーティングの時は親子丼がもう一つのできだったので名誉挽回と得意のカレーを作ったのだが星一つだった。美味しいと言ってくれたが、絶賛とはいかず、コックとしても何かが足りない感じだった。いつもきちんとしたレシペがあるわけでなく、大体の感じで作るので同じ味にならない。インド風アジア風イギリス風日本風と一応のポイントを押さえているのだが、今回はイギリス風にインド式のアレンジを加えたのだが、こくというか旨味がほんの少し足りなかった。ちょっと急いだので玉葱の炒め方が不足だったのとチキンコンソメの素を使ったのがおそらくその原因だろうと推測している。辛さはやや辛にしたところ、辛いが3名ちょうどよいが2名もっと辛くてよいが2名でまずまずだったのだが。
 カレーの不思議は旨いカレーはあっても不味いカレーがほとんどないことだろう。ラーメンなど途中で嫌になって残すほど不味いのが時にあるが、カレーはさほど美味しくなくても残すことはまずない。これはたぶん香辛料の魔力だろう。
 当市内で旨いカレーを出すのはレストランに一軒、食堂に一軒ある。カレーはいろいろ食べ歩いているがこの二軒は有名店に劣らない。当たり前といえば当たり前かもしれないが、いつも同じ味なのが凄い。自分で調理するようになって同じカレー味を再現することがとても難しいことを知った。同じ味を保つことこそ、プロの証明と思う。自慢ではないが上手く出来た時の自作もかなりのレベルで、仲間からも時々リクエストがあり、カレーだけは専門店に負けない味が出せると思っている。味が安定しない原因は材料が一定しないことと向上心というか探求心が働いて、いつも一つ二つ新しい試みをするせいだろう。今後はきちんと調理の記録を取り、レシペとして完成させねばと思っている。将来、喫茶店経営の夢もあることだし。
コメント (12)
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