駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

滝山に惚れる

2008年12月11日 | 人物、女
 篤姫を楽しんできた。次が最終回という。NHKの大河ドラマをきちんと毎回見たのは長谷川一夫の大石内蔵助「各々方・・」、以来だ。
 視聴率の高さから、単に私が個人的に気に入ったというのではでなく、作品が原作、脚本、俳優(宮崎あおいを初めとする)の三位一体の力で素晴らしいのだと思う。
 篤姫を見ていると女の気持ちや幕末の人々の志がよく分かる。綺麗事に過ぎると言う批判があるようだが、陰湿陰険な部分が全くが描かれていないわけではない。まあ、氷山は現れた部分を本領として評価すべきで、隠れている部分はたとえ大きくても舞台裏の支持体と思う。
 篤姫が不運を気高い志を支えに乗り切ったことは素晴らしいとしか言いようがない。それが時代の力でもあったのだろう。西郷と勝によって無血開城が成った経緯をつまびらかにしないが、人物が物を言ったのは間違いなく、なんと凄い人達が幕末には居たことだと思う。しかも植民地化されることなく、あっという間に文明開化してしまう。極東の奇跡だ。これには民の力も与かるところ大だろう。あまりの柔軟性に無定見と言った批判もあるようだが、個人的にはそんなことはないと思っている。尤も、町医者には手に余る問題だが。
 確かに宮崎あおいは端倪すべからざる女優で、童顔にして表情声音に力があり、御台として君臨する風格が漂う。私は演ずるのでなくその人を生きるのですという言葉通りだ。
 個人的には滝山が好きだった。何より美しく凛として品格があり、物事をわきまえ、冗談も通じる。いやあこんな女性が近くに居れば、すれちがうだけで一日が楽しいだろう。
 
コメント
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