高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

アズマシロガネソウ

2010-05-22 00:15:58 | 山野草

十日町市松代のオオバナノエンレイソウ(大花延齢草)があった同じ売店に、アズマシロガネソウ(東白銀草)が並んでいた。花後に付く鯖の尻尾の種から、トウゴクサバノオ(東国鯖の尾)と同じ仲間と思ったが、やはり同じシロガネソウ属であった。
松代の道を通った記念に、アズマシロガネソウとクジャクシダ(孔雀羊歯)を購入した。
さきほど、画像を全て寅太スタジオのものに入れ替えました。


(トウゴクサバノオと同じような尾が見える)

  
(今朝、寅太スタジオで記念撮影)

東白銀草/キンポウゲ科/シロガネソウ属。
日本海側の林内に生える多年草。
根生葉はなく、上部に少数の葉が対生する。頂小葉は倒卵形で基部はくさび状で鈍い鋸歯がある。花は黄緑色で外側は紫色を帯びる。
名前の由来:キンポウゲの仲間で東日本に生えているのでこの名が付いた。
花期5~8月。
【山野草の索引へ】

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オオバナノエンレイソウ

2010-05-21 00:45:14 | 山野草
今回の旅の主な土地は、長岡、柏崎、上越、十日町そしてみなかみである。十日町市松代の道端の店で、オオバナノエンレイソウ(大花延齢草)を見つけた。シロバナエンレイソウ(白花延齢草)よりも大きいだけでなく、花が上を向く特徴がある。オオバナノエンレイソウの自生地は、北海道と東北地方なので、これは栽培しているのであろう。
我が家で育つか心配であるが、旅の記念に一鉢購入した。


(シロバナエンレイソウとは比較にならない豪華さ)

 
(右は売店のそのままで、チョット不恰好)

大花延齢草/ユリ科/エンレイソウ属。
山野の湿地や林内に生える多年草。
茎頂に菱状広卵形の葉を3個輪生し、茎頂に5~7cmの白い花を1個付ける。外花被片3個は緑色で、内花被片3個は白色で外花被片より大きい。
名前の由来:シロバナエンレイソウよりも大きいことからこの名が付いた。
花期4~6月。
(十日町市松代から我が家へ)
【山野草の索引へ】
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミツガシワの群生

2010-05-20 00:34:12 | 旬な花
長岡藩牧野家の家紋の、三つ葉柏に似たミツガシワ(三槲、三柏)が、長岡市の実家の集落に群生していることは、田舎にいた頃から知っている。この池にだけ群生しているので、不思議に思っていた。

 
(池いっぱいにミツガシワが群生する)

 <
(葉の形が3枚の柏の葉に見える)

長い旅から帰ってきました。以前はキャンプ場にテントを張ることが多かったが、「道の駅」で車で泊まる人が多いことを知り、今回はそれを実行してみた。
トイレや水の心配もなく、駐車場の照明も10時頃には消すし、防犯面では夜間に警察のパトロールもある。
助手席にベッドを、短時間に造る機材の準備と、組立訓練を事前にやっていたので、まったく心配はなかった。「道の駅」の近くには、日帰り温泉があるところも多い。横になるとフロントガラス越しに、北斗七星など満天の星を見ながら眠りに付いた。
実はパワーウィンドーの故障で、予定より少し早く帰ってきた。
(画像は15日の長岡市内にて)
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ツクバネウツギ

2010-05-19 21:07:14 | 樹木

 

衝羽根空木/スイカズラ科/ツクバネウツギ属。
山地に生える落葉低木。
葉は広卵形から長楕円状卵形で、縁には粗く不規則な鋸歯がある。枝の先端から花柄を出し、鐘状漏斗形の白い花を咲かせる。萼片は5つで果実になっても残る。
名前の由来:プロペラのような萼片を残す果実が、衝羽根に似ていることからこの名が名が付いた。
花期:5~6月。
(高尾山)
【山野草の索引(樹木)へ】

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キキョウソウ

2010-05-16 18:00:47 | 山野草

近くを歩いていると青紫色の5弁の小さな花に出会うことがある。先日東京薬科大学で学習してきたので、キキョウ(桔梗)に似ているので、キキョウソウ(桔梗草)とわかった。
この植物は閉鎖花を付けるようだが、花後に閉鎖花を付ける植物が多い中で、キキョウソウは先ず閉鎖花で子孫を確保するようである。似ている帰化植物にヒナキキョウソウ(雛桔梗草)があるようだが、いままで気付いたことはない。

 
(右は東京薬科大学で撮影した)

桔梗草/キキョウ科/キキョウソウ属。
道ばたや荒れ地などに生える一年草。別名ダンダンキキョウ(段々桔梗)。
北アメリカ原産の帰化植物で、葉は円形~心形で鋸歯があり、茎を抱くように離れて互生する。花は葉腋に数個の花を付け、花冠は5深裂し、花色は紅紫色~濃紫色である。初めは閉鎖花を付け、5月下旬頃から通常の花になる。
名前の由来:花は小さいがキキョウに似ていることからこの名が付いた。
花期6~8月。
(多摩丘陵)
【山野草の索引(2)へ】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オウギカズラ

2010-05-14 00:09:18 | 山野草

オウギカズラ(扇葛)は裏高尾で見つかると必ず群生している。キランソウ(金瘡小草)の仲間だが、キランソウの別名のジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)のようには地面を広がらず、真っ直ぐに立ち上がっている。シソ科の仲間では大きな花である。走行枝を出して横に広がるのは、これからのことであろう。
裏高尾では春の花が一段落したので、オウギカズラにもいろいろな昆虫が寄ってくる。大きなハチはクババチであるが、オニヤンマに似た模様のトンボは、大きさがオニヤンマよりかなり小さい。この黒と黄色の縞模様のトンボには、ムカシトンボなどもいるのでこの仲間であろうか。
明日から恒例の長岡の行事に出かけるが、そんなことからすこしあわてたようで、昨年にオウギカズラはすでにとり上げていた。しばらくお休みしますが、何を土産に戻ってこれるでしょうか。

  

  
(いろいろな昆虫が訪れる)

扇葛/シソ科/キランソウ属。
山地の木陰に生える多年草。
葉は心形で粗い鋸歯があり対生する。茎の上部の葉腋に数個の白から淡紫色の唇形花を付ける。根元の節から走出枝をだして広がる。
名前の由来:走行枝を出し、葉の形が似ていることからこの名が付いた。
花期4~5月。
(裏高尾)
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カラタチ

2010-05-13 08:41:10 | 樹木
♪カラタチの花が咲いたよ 白い白い花が咲いたよ
  カラタチのトゲは痛いよ 青い青い針のトゲだよ ♪

北原白秋作詞、山田耕作作曲の「からたちの花」といっても、最近の人には多分わからない。東京薬科大学の植物園でカラタチ(枳殻)が咲いていたが、もう花は終わったであろう。
カラタチの果実は、良い香りはするが食べられず、ミカン類の接木の台木や生垣に使われる。

 
サルトリイバラもこのトゲには叶わない)

枳殻/ミカン科/カラタチ属。
中国原産のミカン科の落葉低木。
葉は3小葉の複葉で互生し、小葉は楕円形または倒卵形で、細かい鋸歯がある。葉脇から柄を出し、白色の5弁花を付ける。果実は緑色の球形液果で、秋に黄色く熟し、芳香があり苦味がある。
名前の由来:唐からきたタチバナで、カラタチバナ(唐橘)が転訛してこの名が付いた。
花期:4~5月。
(東京薬科大学植物園)
【山野草の索引(樹木)へ】

ところで、サンショウ(山椒)の雌花は目立たないという忠告で、庭の木をじっくり眺めて見た。するとかなり大きなアオキ(青木)に隠れた、背丈ほどの3本目のサンショウが見つかった。この木に付いた雌花の花序が2つあり、急いで小さな鈴を付けてやった。この付近で雄花を持つサンショウは見てないので、高尾から昆虫が鈴を目当てに、花粉を運んで来て欲しいものである。

 ♪ 庭の山椒の木に 鳴る鈴かけてヨー オーホイ
     鈴の鳴る時ゃ 出ておじゃれヨー ♪

  
(サンショウの雌花)         (サンショウの雄花)

コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カリン

2010-05-12 08:23:34 | 樹木
女の子の名前として、可愛いと思ったこともあるのがカリン(花梨)である。連休前に見た公園の入口にある花は、綺麗な淡い赤色で、これなら名前でも良いかとも思う。
しかし、バラ科でもボケ属に入り、カリンの果実は不味いようなので、やはり止めておくことにする。


(花は綺麗で、花梨なら女の子の名前にどうか)

 

花梨/バラ科/ボケ属。
バラ科の落葉高木。
葉は卵型で縁に細かい鋸歯がある。春先に淡紅色の花を小枝の先に一花ずつ咲かせる。秋に大きな果実を付けるが、果肉が木質で渋味もあり食用には向かず、薬用や果実酒として利用される。
花期:4~5月。
(県立相模原公園)
【山野草の索引(樹木)へ】
コメント (11)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クワガタソウ

2010-05-11 01:05:03 | 山野草
ピントが甘いといわれるレンプクソウ(連福草)の撮り直しに、最後の可能性を求めて裏高尾に入った。やはり葉は見つかるが、花は終わってしまったようである。少し花期が遅いクワガタソウ(鍬形草)がたくさん見つかった。クワガタソウの名前の由来は少し曖昧になっているが、果実に萼のかたちが「鍬形」で残るといわれる。今年はじっくり観察できそうである。

 
(左は淡いピンク色、右はやや白い花)

鍬形草/ゴマノハグサ科/クワガタソウ属。
山地の木陰に生える多年草。
上部の葉は大きく卵形でやや尖り、鋸歯は切れ込みがやや深い。基部はくさび形で短い柄となる。花は上部の葉腋から花序を出し、紅紫色の筋がある花を1~5個付ける。
名前の由来:果実に残る萼のかたちが「鍬形」に似ていることからこの名が付いた。
花期5~6月。
(裏高尾)
【山野草の索引(2)へ】
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サンショウ

2010-05-10 08:51:01 | 山野草
宮崎県椎葉村のひえつき節にでてくる、「庭のサンシュ(山椒:サンショウのナマリ)」と思って育ててきた木が、イヌザンショウ(犬山椒)と知りがっかりした。今は刺が互生(イヌザンショウの特徴)ではなく、対生する高さ40cmほどの小さな木を育てている。今年も花は期待できないので、実のなる木までには、雌雄異株という大きなハードルが残っている。
雌木の判明までには、まだ数年かかりそうなので、裏高尾で撮ったサンショウの花を載せることにする。この木に秋にはサンショウの実がなるのを見ているから、雌木と思っている。(デコさんから、これは雄花とのことです
なお、サンショウは椎葉村では村の木になっている。


(裏高尾のサンショウの花)

 

山椒/ミカン科/サンショウ属。
山野に生える落葉低木。雌雄異株。
葉は楕円形で縁に鋸歯を持ち、奇数羽状複葉で互生する。春先に黄緑色の花が咲き、秋には果実が赤く熟し、裂開して中の黒い種子が現れる。
新芽や果実は香辛料として利用される。
花期:4~5月。
(裏高尾)
【山野草の索引(樹木)へ】
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする