峠の高い位置に売店はあり、見下ろすと目の前に、下から伸びているオニグルミ(鬼胡桃)の木があった。日本の山に自生するクルミはオニグルミが圧倒的に多い。高木が多いので、今まで花を撮ったことはほとんどなかった。
オニグルミ越しに、はるか彼方に集落が見えた。すこし車で走るとかっての山田のある田舎の風景に出会った。東頸城郡松代(まつだい)町は今は十日町市と合併し、魚沼の仲間である。
日本全国に分布する落葉高木。風媒花で雌雄同株。
葉は奇数羽状複葉で互生し、小葉は9~17個で長卵形で先は尖り、葉縁には細鋸歯がある。雄花は前年の葉の付け根から垂れ下がり、赤い雌花は新枝の先端に付く。
名前の由来:果実の表面がヒメグルミ(姫胡桃)は滑らかなのに対し、表面が凸凹で醜いことからこの名が付いた。
花期:5~6月。
(十日町市松代)
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