高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

クリンソウ

2010-05-01 06:43:25 | 山野草
きょうから風薫る5月で、高尾の花の季節はまだまだ続く。
イチリンソウ(一輪草)ニリンソウ(二輪草)ときて、サンリンソウ(三輪草)は高尾にはないので、一気に最大数のクリンソウ(九輪草)である。クリンソウは今まで花の終わりの画像しかなかったが、高尾山ケーブルカー清滝駅前に並んでいる食堂の脇で、最も綺麗な咲き初めの花に出会った。
まだ一段目が咲き始めたばかりで、花茎の伸びとそれに輪生する花を、継続して観察したいところであるが、春はケーブルカーを利用することはまれなので、これが見納めかも知れない。
九段まで輪生しないことは、有名な先人が既に観察してくれている。
  「九輪草四五輪草でしまひなり」  一茶
一輪、二輪、九輪ときたが、次回は五輪花(レンプクソウ:連福草)を予定している。


(一茶の句の四五輪草にも満たない一輪草)

 
(葉の間からのぞく蕾と食堂の脇にあったクリンソウ)

九輪草/サクラソウ科/サクラソウ属。
山地の湿地に生える多年草。別名七段花。
根生葉から花茎を伸ばし、サクラソウに似た大型の紅紫色の花を何段にも輪生する。
名前の由来:花が何段にも輪生するので最大数の九をあてこの名が付いた。五重塔の先端の九輪に似ているからともいう。
花期:5~6月。
(高尾山)
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コメント (6)
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