高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

シコタンソウ

2010-05-06 01:49:20 | 山野草

山野草愛好家の仲間で開いている展示会は、順位を競うものではないが、最近は先生の閉会後の感想で、1点だけ手本にしたい作品が発表されるようになった。
先生お勧めの今年の1点は、ベテランの先輩会員が出展したシコタンソウ(色丹草)である。


(高山帯と岩場の表現が素晴らしい)

色丹は北海道の東北端にある島であることは、古い人ならみんなが知っている。太平洋戦争の日本の終戦直前に、突如の戦線布告により奪い取られた島である。
色丹の名から高山帯と岩が連想できるが、作品は見事に自生の自然の姿を作りだしている。
こんな作品が作れるようになりたいが、先生の目では「寅さんはまだヒヨコ」と言われているようである。才能のない親鳥ではなく、頑張れば将来に可能性を秘めた親鳥になれるのだと考えよう。

 
(花は蕾だが、寒い冬を越えた姿がある)


(展示会2日目に花が咲いた)

色丹草/ユキノシタ科/ユキノシタ属。
高山帯の岩場に生える多年草。レブンクモマグサ(礼文雲間草)。
葉の披針形から倒披針形で厚く、先は尖り縁には剛毛がある。花は白色で小さく内側に黄色と紅色の斑点がある。本州中部から北海道の高山帯に広く分布する。
名前の由来:色丹島で発見されたことからこの名が付いた。
花期4~6月。
(春の山野草展示会より)
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コメント (6)
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