ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

オンザロック

2017年01月20日 | ノンジャンル
外は冷え込んできたらしい。

温風ではなく、オイルヒーターの穏やかな
温もりが心地いい。

口数の少ない老マスター。

時折交わす言葉も、てらいも気どりもないのが
安らげる。

バックには静かな夜のジャズ。

そんな空気の中のひと時は、昼間の喧騒に疲れた
心をそっと癒してくれる。

同じように口数の少ない女が横にいれば最高だ。

煙草の煙がすっきりとした紫煙にみえるその空間は、
大人の隠れ家でもある。

微睡にも似たくつろぎの中で、しばし明日の闘いを
忘れる。

そしてまた、男たちは戦場へと赴く。

傾けるグラスの中は、酒でもお茶でもかまわない。

その空間と時間の中で、静かに鋭気が充填される
のである。





シュプール

2017年01月18日 | ノンジャンル
もう何年もスキーに行っていない。

子供たちが小さいときはよく連れて行ったが、
もう大きくなって友達と行くようになってからは、
家族で行くこともなくなった。

吹雪いている時は寒いが、雪が積もってしまうと
意外と暖かい。
乾燥しているので、雪焼けは夏の日焼けより注意が
必要だ。

朝一番の真っ白な銀世界を上から眺め、そこに
初めてのシュプールを描く快感。

温泉とセットで、家内と行ってみようかと思う。

おのおのが描くシュプールはそれぞれ違うけれども、
辿り着くところは同じである。

その描く距離は異なるけれど、自分の思い描く、
自分だけのシュプールをそこに遺せばいい。

そして、自分や他人の描いたものに惑わされないよう、
翌朝にはまた一面の銀世界が広がるのである。





真実の眼差

2017年01月16日 | ノンジャンル
米国ではオバマ大統領が退任し、いよいよ
トランプ新大統領の就任となる。

任期を2期務めあげたオバマ大統領については
米国内外でもその施政に賛否はあるが、
個人的には、人として、生き方として非常に
共鳴できる部分が多かった。

そしてその側近として常に傍にいた、
アイスクリームが大好きなバイデン副大統領にも
好感を持っていた。

共にあらゆる困難を乗り越えてきた8年間。
その象徴ともいえるこの一枚の写真。

この二人の信頼関係こそが、一つの人間関係の
最高のものではないかと思える。

澄んだ眼差しには、全ての真実が顕れている。

こういう真実の心の眼差しを人に向けられる、
あるいは人に向けてもらえるようになりたい
ものである。





紅白歌合戦

2017年01月11日 | ノンジャンル
毎年、年末には圧倒的な視聴率を誇る紅白歌合戦。
その歴史もさることながら、これを見ないと
その年を終えられないという人も多いだろう。

昨年末には、かなり思い切った選出と演出で、
いろいろと物議を醸したが、いわゆる視聴者の側に
立ったものであったなら、それほど喧しい事には
ならなかったと思われる。

年明けの準備をギリギリまでかかって済ませ、
いよいよ皆で新年を迎えようとする大晦日の
夜である。

自宅で、あるいは故郷で、老若男女がテレビの前で
集うことを思えば、その構成や演出もそれに即した
ものであるべきだ。

仮に毎年変わらぬ構成であったとしても、変わらぬ年
というのはありえないので、自然に斬新なものとなる。

その年にヒットした歌を中心とするのは、
レコード大賞で、今ではそうでもないだろうが、
昔はレコード大賞と紅白はワンセットで観るもの
であった。

老若男女、それぞれが知っている曲、知らない曲が
歌われ、そのたびに、視聴者側では世代を超えた
会話が交わされるのである。

「この曲知ってるわ。」
「なんで知ってるねん、お前生まれてへんし。」
「聴いたことある。」

「懐かしい曲やなあ。」
「知らんわー」
「お前らぐらいの年の頃の曲やからなあ。」
「若いときもあったんや。」
「初めから年取ってたらおかしいやろ。」

そんな他愛もないやり取りの中で年は暮れていく。

なにも紅白という番組自体の中だけで盛り上がる
必要はないのである。

その意味では、昨年の紅白は「外した」感が強い。

一方、新年会では、採点カラオケ大会で優勝。
飲み屋代を全部賄える賞金獲得で、幸先良い
スタートとなった。





原点回帰

2017年01月10日 | ノンジャンル
毎年、新年を迎えるにあたって、今年一年の目標を
決めるのが一般的なのだろうが、ここ何年か、
具体的な目標を立てたことがない。

会社で営業予算を立て、もちろんのこと利益を上げる
目標を立てるので、個人において数値的な
目標は立てないことにしている。

強いて言えば、行動のできる自身と家族の健康、
そしてまた一年、感謝の年とすることぐらい
であろうか。

一年どころか、その日その日を精一杯で生きる
ことしか考えていない。

もちろん、そのための一日断酒でもある。

ただ、新年を迎えるにあたっては、常に原点回帰の
つもりではいる。

笑顔の人がいれば共に喜べるか。
泣いている人がいれば共に泣けるか。
悩んでいる人がいれば寄り添えるか。
苦しんでいる人がいれば、できることはないかと
真剣に考えられるか。

嬉しいときに調子に乗らない。
悲しいとき、苦しいときに、中途半端に悲しまない、
苦しまない。
悩んでいる時にこそ行動を優先する。

自身が信ずるところの原点に照らして、
ただ今の自分はどうかをこれからも常に問いながら
生きていく。

もちろん、他人は他人であり、自分は自分ではあるが、
それが他人に対する無関心となれば、自身の
生き方ではない。

原点回帰とは、自身の人間復帰でもある。