ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

NOと言い続ける難しさ

2006年05月22日 | ノンジャンル
月例会で、院長先生が興味深い話をされた。

医師の立場で、患者に対し、NOと言い続ける事の難しさと、
大変さを強調されていた。

アルコール依存症という、不治の病と闘っているのは、
患者ばかりではない。 看護士、ワーカーさんも含め、
この病気に携わる関係者もまた、日夜、闘いを続けている。

「少しなら、飲んでもいいですよ。」

「もう、抗酒剤を、飲まなくてもOKです。」

どれほど口にしたい言葉であろうか?

しかし、それを言えば、患者は必ず病気を再発、悪化させて、
病院へ帰ってくる。

だから、常にOKとは言えないのである。
これほど大変な事は無いかもしれない。

特に、医師、看護士、ソーシャルワーカーの職においても、
このアルコール依存症に関わる医療に就くことは、避けられている。
いや、嫌がられていると言っても過言ではない。
それだけ、回復する病気だと言う認識が、未だに広まっていない。

だからこそ、月例会、自助グループのミーティング等、
回復している人たちの集う場所に、医療関係者が積極的に
参加して、認識を新たにして欲しいと言うのが、院長先生の
望みであるそうだ。

40年近く、この病気に対峙してきた、先生のお言葉であるだけに、
感慨深いものがある。
かと言って、今の私に、何が出来るという訳ではない。

一実体験の証人として、娘を連れてミーティングに参加し、
自分の話はもちろんの事、娘の話も聞いて頂く事ぐらいしか、
さしあたっては、思いつかないのである。



脳の表情

2006年05月21日 | ノンジャンル
出張前という事もあり、少し迷っていたのですが、
娘も出席するというので、病院の月例会に参加しました。

まず、間違いなく指名されるだろうと覚悟していたら、
先に家族の立場からという事で、娘が指名されました。

お酒を飲んでいた頃は、少ししかご飯を食べない私を
心配していた事。
お酒をやめてからは、甘いものも食べるようになり、
食事もしっかり取り、良かったと思う等という事を、
発言していました。

その後、中学校の保健の教科書を取り出して、
アルコール依存症者と正常な人の脳のCT画像について
話を始めました。

最近の教科書では、タバコ、アルコール、薬物等の依存性について、
かなり詳しく記載されている事に、驚きました。

正常な人の像は、笑った顔のように見え、萎縮した脳の像は、
怒った顔のように見えるといいます。
聞いていて、なかなか面白い内容で、他の人々もかなり熱心に
聞いていました。

同じ依存症の人の話とはまた異なり、子供の立場からの話と
いうのは、逆に、本当に素直な心で聞けるのかもしれません。

「今のお父さんは、その笑った顔だと思います。」と、締め括って、
娘は話を終えました。

その直後に私が指名され、何ともやりにくかったのですが、
娘の前だとかえって、腹が据わるのか、落着いて話す事ができ、
気合を入れ直して、韓国出張へ行く事を最後に話しました。

看護士さんも、娘の話をアルコール講座で使わせてもらうと
おっしゃり、役に立ったのかなと、娘も喜んでおりました。

何よりも、笑顔の脳が、私を笑顔にし、家庭を笑顔に
するのでしょう。

私自身がハッとさせられた、娘の話でした。



ジェット リンク

2006年05月19日 | ノンジャンル
全く個人的な目的で、開設したブログですが、わざわざ、
お越し下さる方もいらっしゃるので、HNの由来を。。。

jetlinksというのは、映画「ジャイアンツ」で、
ジェームス・ディーンが演じた、Jett Rinkを
もじったものです。

ジェットは、一介のカウボーイから、石油王へと成り上がる
のですが、かなわぬ恋に身を悶えさせて、酒びたりとなって
しまいます。

そんな、富も名声も勝ち取りながら、飲んだくれとなってしまう
気の弱い、恥かしがり屋の彼と、自分をダブらせたものです。

もっとも、私には、富も名声も無いですが。。。

ディーンの話をすると長くなるので、割愛しますが、子供の頃から、
憧れていた男性の一人です。
彼を初めて見たのも、この映画でした。

タバコは、彼に影響されて、始めたといっても過言ではありません。
咥えタバコの姿や、表情は、世界一格好いいと、今も思っています。

若くして亡くなり、それが為に、偶像にさえなっていますが、
もっとたくさんの、彼の作品を観たいとも思ったものです。

人というのは、取るに足らないともいえますが、死して、尚、
生きている人達に、力を与え続ける事も出来るのです。


           

ギター

2006年05月19日 | ノンジャンル
唐突に、ギターを弾いている夢を見た。

徐々に、コードを思い出して、弦を押さえるのに苦労しながら、
弾き語りをしている。

そういえば、長い事、ギターを手にしていませんね。
引越しの時に、人に譲ってから、かれこれ8年余り。。。

子供が小さい頃だったし、それどころじゃなかったなあ、あの頃は。

学生時代はよく弾いていました。フォークソングの次の世代で、
「ニューミュージック」と呼ばれていた頃です。
どちらかと言うと、静かで、詩と曲をそれなりに噛み締めながら
弦をはじき、歌を口ずさむのが好きでした。

「あなたの愛した 空が見えたら わたしの想いは 風に届ける」

詩の言葉だけでも、心が癒される、そんな曲が多かった
ように思えます。

少し、気分に余裕が出てきたからでしょうか。そんな夢を見たのは。

また、始めてみようかと、考えています。



うねり

2006年05月19日 | ノンジャンル
大体、3ヶ月のスパンで、うねりがやってきます。

この一年を振り返ってみても、そうですし、特に大きなうねりは、
断酒半年、一年の時期に来ました。

自分自身で解るほどですから、余計に周りにも波紋が広がります。
本体が動けば、その影も動くのと同じことです。

しかし、今は、動いている影を見て、自分を振り返る事も出来ます。

3日間ほどの冷戦を経て、夫婦喧嘩も終焉を迎えました。
それだけでも、出張前の身にとっては、ありがたい事です。

そういえば、半年経った頃にも、大きな喧嘩をしました。
ただ、その時の自身のうねりを自覚しているか、いないかで、
後の結果は変わってきます。

これから、そのスパンは大きくなりながらも、うねりはやってくると
思われます。やはり大事なのは、「少し」の、心の余裕かも
しれません。

今朝は、優しい「いってらっしゃい」に送られて、気持ち良く
家を出たのでした。