ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

回顧録

2015年06月05日 | ノンジャンル
大きな節目を迎えて、また一からスタートのつもりで
これからの日々を重ねていくことになったが、
一応の整理をしておくことで、自身にも、他の方々にも
参考になればと思い、思い出すまま書き留めておく。

*断酒初期
最初の一年は無我夢中、ともかくお酒を飲まないことが
大目的で、文字通り力で飲酒欲求をねじ伏せ続けたような
長い長い一年だったと思う。

やめ続けてはいても、ともかく意識はお酒のことばかりで、
飲んでしまいたい、飲んで堪るか、何が何でも飲まないと
いったように、意識がお酒に縛られていた分、
あっという間だった気もする。

仕事を含め、現実の生活にお酒なしで正面から向き合う
というのはかなり疲れた。
お酒で紛らわせることができなくなった分、様々な問題に
向き合うときにはまともにダメージを喰らうといった
感覚である。

この頃は、殆ど精神的に余裕と言えるものがなかった
ように思う。

*断酒3年~
一応の落ち着きと、余裕ができ始める時期と言える。
石の上にも3年とはよく言ったものだ。
それでも、やはり現実と常に正面から向き合うのは
大きな負担だった。

飲酒欲求は落ち着いて、飲まないことが自然に
なりつつも、先行きの何とも言えない不安感に
苛まれることが多かった。

*断酒5年~
かなりの落ち着きが出てきたのを見越した
かのように大きな問題が次から次へと
起こった。

初期の頃に起こっていたら、どうなっていたか
しれないほどだったが、この時期であったからこそ
乗り越えることができたのかもしれない。

自身にとって、お酒のない生き辛さを、嫌というほど
思い知らされた時期でもあった。

*断酒7年~
この頃からだろうか、変に力むことが少なくなった。
強風に頑固に逆らって立ちながら、ポキリと折れそうな
危うさが無くなり、柳の様な柔軟さが出てきたようだ。

曲っても、揺らいでも、元の自身の位置にきっちりと
戻ることができるといったところだろうか。

これは今に至っているが、現実をありのままに受け容れ、
自分にできることを精一杯やるという柔軟さが、
身についたということであろう。

私自身、性格も、考え方もさほど大きく変わった
わけではない。
変わったとすれば、その生き方であろうか。

死を意識した地獄の底から、地獄を通ってようやく
地上に顔を出したのがこの10年とするなら、
その中で身についた生き方は、おそらく自分にとっては
残りの生涯を通じて間違いのない生き方なのだろう。

また坦々と、その生き方の日々を重ねていく。