ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

忘れもの

2012年05月27日 | ノンジャンル
久し振りに家族の予定が合って、母親のお墓参りに
行った。

連休中にと思っていたのだが、それぞれの予定が
かみ合わず、今日まで延び延びになっていた。

初夏を思わせる陽気に、草も伸び、緑の焦げる様な
匂いがした。

揃って墓前に手を合わせると、12年という
歳月が蘇る。
子供たちはまだ小学生であった。
今、娘は大学生。息子は高校生。

あの頃と変わらず、揃って墓前に手を合わせる
姿は素直である。

ふと思いだした。何もかも悪いようにしか
考えられないで、泣きじゃくっている彼女に、
お母さんのお墓参りに行って来いと
言ったことが何度かある。

墓前で泣くだけ泣いてスッキリしたと、後に連絡を
くれたものだが、私はお墓参りに行けと言った
のであって、お母さんのところへ行けと言った
覚えはない。

勘違いも甚だしいではないか。

家に帰ると、携帯がない。
どうやら、お墓の草むしりの時に落としたらしい。
携帯を落とすなど、初めてのことだ。

どうかしている。

先日の「追悼」の記事は、四十九日まで
固定記事とした。
どうしても一言・・・という方も多いようなので、
そのための場ということにしておく。

私の通うクリニックも、院長先生が亡くなってから
バタバタし、どうやら、アルコール専門病院
としてのスタンスが変わっていくようである。

院長先生の遺志を継いだ人たちが、
新たに開業していく。
専門医が増えることはそれでいいと思う。

私は、たとえクリニックがなくなっても、
その「場所」へ自分の身を運ぶことが、
断酒の覚悟を風化させないことになると
信じている。

さて・・・

「オヤジは、さて・・・が口癖やな。」
とよく言われた。

さて、どうする? じゃあ、どうしていく?

数え切れないほど言った言葉である。

「あきらめないで、やってみる。」

いつもそう答えていた。


さて、また一週間が始まる。