ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

琴線に触れた箴言

2007年04月08日 | ノンジャンル
何気なく読んでいた本の中で、ハッとさせられ、非常に感心
させられた言葉に出会った。

「他人がどれほどひどかろうと、悪かろうと、
 自分が良くなったわけではない。」

比べるという事が嫌いだとは、記事においてもたびたび
述べてきたが、自分の思いをこれほど的確に表した言葉は無い。

難しい言葉ではなく、ごく普通の、ありふれた言葉であるが故に、
かえって新鮮な思いがした。

あの人よりはまし、あんな風にはなりたくない、
何てひどい人だろう。。。

身近な事から、世間の事件などを目にするたびに、無意識に
誰しも考えている事であろうが、端的に見れば、自分自身の
位置は何も変わっておらず、その位置よりも低いとみなす
他人のことをあれこれと評しているに過ぎない。

どれほど比較して他人を降したとしても、今現在の自分が
その事によって向上するなど、一歩たりとも無いのである。

むしろ、後退させる事はあっても、前進などは望むべくも無く、
良くてせいぜい停滞である。

自身の向上と、前進を志向するのなら、何が大切で、
必要とされるのかを、短い平易な言葉で、しかるに断固とした
真実をもって、教唆されているのである。