Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

約20年前にイタリアに来たウクライナ人妊婦

2022年09月02日 | 友人・知人

探していた記事が出てきたので貼り付けます。

これは2013年5月の記事ですが、あれから9年後、妊娠していたウクライナ人女性を助けてから約20年後、無国籍状態であった彼女はどうなったのか気になっています。(娘さんは出生時にイタリア国籍が取れているのだと思うけど、どうだったんでしょう。)

 

橋下氏慰安婦発言、ウクライナ親子を助けたイタリア人家族の話 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

抜粋:

さて、橋下の従軍慰安婦発言に対しては、私は前回批判者側の偽善性を書きましたが、彼らは橋下発言に目くじらをたてるのであれば、現在も日本のみならず世界中にある、一般のマフィアや暴力団がらみ、場合によっては政府関係者も絡むことさえある、現在の「慰安婦達」にも同時に目を向けるべきと、やはり思います。(コソボでは、国連軍が人身売買阻組織をつくり、東欧の女性に悲惨な目に合わせたケースも。)

ちょうどそんなことを書いた直後、イタリアの新しいペンフレンド女性のEさんからメールが届きました。

Eさんは、先日行われた、息子さんの洗礼式の写真とそのときの様子や感想を書いてきてくれたのですが、そのなかに私が彼女から聞いたことがない名前の親子SさんとUちゃんが登場しています。

「SさんとUちゃんって、私は聞いたことがないけど、彼女達はいったい誰なの?」とEさんに質問したところ、彼女からすぐに折り返しのメールがきました。

「あら、ごめんなさい。もう彼女たちのことを話したことが会ったと勘違いしていたわ。

彼女、Sさんは、10年前にウクライナからイタリアに来た不法移民でした。

彼女は、当時私の母と私が食料雑貨のお店をやっていたときお店に来た女性で、彼女はそのとき妊娠もしていたけど、食品を買う十分なお金を持っていなかくて・・・それで、私達は彼女に、パンやミルクといった必要な食料を彼女にあげたのが交流のきっかけ。

彼女、私達が「妊婦さんなんだから、そんなことをしなくても・・」って断ったんだけど、お返しにお店の掃除をするようになったの。

そんな彼女は本当に心の綺麗な女性で、彼女と知り合って数ヶ月後には私たちはもう彼女達のことを自分の家族のように思うようになって-彼女と私は本当の姉妹みたいだし、Uちゃんは私の姪のよう。

今でもSさんの娘のUちゃんは、私の息子と同じ部屋に寝て、そして、彼女が学校のお迎えは私の母がしたり・・。これまた本当の祖母と孫みたい。

そういえば、私が新しいお店を持つ為に銀行に融資のお願いをしにいって融資を断られてしょげているときに、Sさんが私に封筒に入ったコイン200ユーロを持ってきて「使って」って、言ってくれたこともあったわ。

そんなSさんやUちゃんを夫とも仲良し。でも、移民嫌いの彼の両親は、Sさんだけでなく、私(と母親)を警戒していて、実は彼らと会ったのは今回が初めて。

(※Eさん自身は無宗教ですが、義理の両親がクリスチャンで、孫のために洗礼式をやりたがった。)

でもね、うれしいことに、義父はこの日Sさんに会って、彼女が本当にすばらしい人だということを理解してくれたの。Uちゃんともすぐ仲良くなって、もう彼女の写真をとりまくっていったわ。

本当に誰が見てもあれは、お祖父ちゃんと孫にしか見えなかったでしょう。」

このメールと同時に送られてきた、Eさん家族とSさんの親子の写真を見ながら、SさんとUちゃんには一度も会ったことがない私でも、とてもうれしくなり、そしてEさんの家族にもとても感銘を受けました。

(この件をブログに書くことは、彼女の了承を得ています。)

このウクライナ人のSさんが、イタリアに不法移民としてきていたこと、そして1人でお金がない状態で、妊娠をしていたこと-この点に関してはEさんは触れていませんでしたが、もしかしたらSさんも、(人身売買等の被害者ではないとしてもそそらくは-)大変な経験をしてきた人ではないかと思います。

世界には、知らない人にパンやミルクを与え、しまいには自分の家に家族として向かえられる人(Eさんの家庭は特別のお金持ちではない。彼女自身、日本に来たがっているけれど、「日本に行くにはお金が掛かりすぎて無理」と言っています。)も稀にいるかもしれませんが、それでも、このSさんのような状況の人に対しては、警戒をしてしまう人は少なくないのではないか、と思います。

それは、こうした女性のバックにいる人たちを恐れる気持ちからでもありますが、こうした女性達と自分達を無意識に区別している気持ちが働くからでもあるからではないでしょうか。

これは、もちろん否定する人が多いでしょうが、ともあれ、私のペンフレンドEさんのような行いを「家が広くて、お金に余裕があったとしても-できない」と思う人(おそらくほとんどの人)には、そうした傾向はあると思います。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ワクチン押しの医師の病院に... | トップ | ポーランド右派与党「法と正... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

友人・知人」カテゴリの最新記事