Various Topics 2

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※旧Various Topics(OCN)

日本もEUに倣ってコオロギの次はミルワームとなるか?

2023年03月01日 | ウルズラ・フォンディアライエン・EU・冷戦

 

コオロギの粉だけでなく、ミルワームも2021年※に、欧州で食用認定されたのですね。

※「2017年にスイスで承認、2021年6月にEUで承認」
Mealworm - Wikipedia

 

新しい動物性タンパク源「ミルワーム」 欧州で昆虫食に注目 - 日本食糧新聞電子版 (nissyoku.co.jp)

かねてから検討された「ミルワーム」のヒトへの食用原料の認証が、4月に欧州連合(EU)で正式に行われた。この認証により、今後のタンパク質供給源への新しい可能性が開ける。日本では、無印良品の「コオロギせんべい」が話題になったことが記憶に新しいが、日本各地の伝統食の中に昆虫を食べる地域も多々あるので、さほど驚かれないのではなかろうか。日本における幼虫の食用は、蜂の子の知名度が高いと記憶している。

EUで食用原料に認証された背景は

ミルワームは、ゴミタマムシ科の甲虫の幼虫だ。こう聞いて皆さんが思いつくのは、魚釣りや鳥の餌ではなかろうか。ペットの餌として認知度は高いだろう。ミルワームは人工的飼育環境に適応しやすく、第2次世界大戦後から餌として飼育されるようになったようだが、ヒトの食料源としては聞かなかった。今回認証されたのは黄色の「イエローミルワーム」。EUでヒトの食用原料に認証された背景などをみてみよう。

イエローミルワームがヒトの食料源として認証された背景は、ミルワームの持つ「タンパク質」をはじめとする豊富な栄養素と、近年対応を迫られる「地球環境を考えた上での継続可能な代替食品」としての条件を満たしているからだ。また、これからの食品や飼料の原料に昆虫食が取り入れられることは、社会全体の関心と実用的な利用価値を計るという部分で、今後広まっていくことが予想される。

(後略)

 

欧州連合は、イタリアのサルディーニャ島の蛆虫が入ったチーズを「違法」としてきてます。

カース・マルツゥ - Wikipedia

抜粋:

元はペコリーノ・サルドというチーズである。カース・マルツゥの熟成はチーズバエの代表種 Piophila casei の幼虫の摂食に伴う体外消化により通常の発酵を超え、知らない者が見れば腐敗と思う段階まで進む。製造段階で意図的に成虫に卵を産み付けさせるため、ペコリーノにこの幼虫がつく[1][2]。

チーズバエの活動は、高レベルの発酵とチーズの脂肪の分解を促進する[3]。チーズは非常に柔らかくなり、サルデーニャ語で「涙」を意味するラグリマ(lagrima)と呼ばれる若干の液体がにじみ出す。幼虫それ自身は、長さおよそ8ミリメートル程の半透明の白い虫である[1]。この幼虫は触られると最高で15センチメートルほど飛び跳ねるため、チーズを食べるときは目を保護することが推奨される。食べる前にチーズから幼虫を取り除く人も、幼虫ごと食べる人もいる。

ハエの幼虫を食べる文化の無い日本ではゲテモノ料理として認知されている。

(中略)

危険性

一部の食品科学者によると、幼虫が胃酸で生き延びて腸内に留まり、蠅蛆症や仮性筋症と呼ばれる状態になる可能性があるという。P. casei による仮性筋萎縮症の症例が文書化されている[6][7]。

2005年には、羊農家とサッサーリ大学の研究者の協力により、衛生的な生産方法が開発され、チーズの合法的な販売が可能となった[8]。

法的規制

前述のように、カース・マルツゥは人に健康障害をもたらす恐れがあり、また汚染された食品であると見なされているため、欧州連合の食品規制上、カース・マルツゥの販売は違法であり、摘発された場合は高額な罰金を科せられる[9] 。しかし、サルデーニャでは禁令を守っていない人もおり、闇市ではペコリーノのおよそ2倍の価格で取り引きされている[10]。

カシューマルズを伝統的な食品と宣言させることで、イタリアやEUの禁止事項を回避しようとする試みが行われてきた[11] (25年以上も同じ方法で作られているため、通常の食品衛生規制の対象外となる)。このチーズの伝統的な作り方は、サルデーニャ地方政府の公式文書で説明されている[12]。

関連:

2013年のニューヨーカーの記事「Cricket(コオロギ)for Lunch」 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

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